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村竹ラシッド、初優勝&初五輪 男子110メートル障害圧勝 フライングで東京五輪逃した挫折から「解放」

スポニチアネックス / 2024年7月1日 4時42分

男子110障害決勝、パリ五輪出場を決めた村竹ラシッド(撮影・平嶋 理子)

 ◇陸上・日本選手権兼パリ五輪代表選考会最終日 (2024年6月30日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム )

 男子110メートル障害は村竹ラシッド(22=JAL)が13秒07で初優勝し、出場権を獲得した。

 圧勝してパリ切符を獲得した村竹は、込み上げる感情を抑えた。「ここがゴールじゃなくて、ここからがスタート」。雨中ながら自身の日本記録に迫る13秒07の好タイム。「レースの内容はよくない。それで0台が出て、平均タイムが上がっている。もっともっと記録は出ると思う」と手応えを口にした。

 3年前の挫折から「やっと解放された」。21年日本選手権は3位以内で東京五輪切符獲得が決まるはずが、決勝でフライングをして失格。当時は順大に通う大学生。失格したレースはその場で目に焼き付け、世界へと向かう覚悟のなさを恥じた。あれから3年。110メートル障害は「人生そのもの」に変わり「無力さと世界との壁、屈辱。それがパリへの執念になった」と振り返った。

 既に内定している昨年世界選手権5位の泉谷とともに、五輪でのファイナルを狙う。トーゴ人の父を持つ22歳の若きハードラーは「決勝に進出して、メダル争いに加わりたい」と決意を新たにした。

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