テレ東退社・須黒清華アナ お酒番組出演期待高まる「もらい酒」で人気だった 加藤浩次業務提携事務所へ

芸能事務所「ベルキッスコーポレーション」に所属する須黒清華アナウンサー

　6月30日付でテレビ東京を退社した須黒清華アナウンサー（39）が、7月１日付で芸能事務所「ベルキッスコーポレーション」に所属することが30日、分かった。

　フリーとして新天地となるのは「極楽とんぼ」加藤浩次（55）、経済アナリスト・森永卓郎氏（66）らが業務提携し、料理研究家、経営コンサルタントら文化人を中心に十数人が名を連ねる少数精鋭の事務所。アナウンサーの所属は初めてだ。

　須黒アナはスポニチアネックスの取材にフリーアナ転身について「新しいことにチャレンジしてみたい！というのが一番大きな理由です。まだ私に何ができるのか手探りですが、家庭を大切にしつつ、アナウンサーとしての仕事を続けながら、新しいことを学んでいく。そんな欲張りな生活にチャレンジしてみたいと思っています」と語った。

　早大政治経済学部を卒業後、07年にテレビ東京に入社。さまざまな番組で人気を博してきた。同局の看板番組「出没！アド街ック天国」「ワールドビジネスサテライト」のほか、「ウイニング競馬」「neo sports」といったスポーツニュースなどに出演。安定した進行ぶりが局内外で評価が高かった。

　また、硬派番組だけではないのが、須黒アナの魅力。15年4月から18年3月まで放送された「博多華丸のもらい酒みなと旅」では、各地の居酒屋でおいしそうに酒を飲み、ほろ酔いで進行する姿がお茶の間の親近感を誘い、人気だった。

　「局アナとしてはこれまで、究極のユーティリティーを目指してきました」と多方面で実績を残した局アナ生活を振り返った後で「これからも、何か困った時にいろいろなところで思い出してもらえる存在でいたい」と抱負。「経済番組をはじめ、バラエティーや情報番組もチャレンジしたいと思っています。音楽番組、ミュージカルに触れられる番組、はしご酒などお酒関連の番組…。現場がとにかく好きなので、さまざまな場所の取材にも行きたいです」とイメージを膨らませている。

　「ベルキッスコーポレーション」に所属するきっかけは加藤だった。BSテレ東の情報番組「いまからサイエンス」で共演。「家庭を大切にしつつ、アナウンサーとしての仕事を続けながら、新しいことを学んでいきたい」と新たな挑戦を報告すると、加藤に「事務所どうするの？」と声を掛けられた。これを受け、事務所側に相談したところ、所属が決まった。加藤から「好きなことをやっていけばいいから！楽しんだ方がいいよ！」とエールが送られたという須黒アナは「肩の力が抜けた」と前へ一歩踏み出した。そして「加藤さんのようにというのはなかなかハードルが高いですが、私も一つ一つの仕事を楽しみながら好きなことを突き詰めていきたいと思います」と決意を語っている。

　幅広いジャンルで実績を残した須黒アナだけに、さまざまな番組での活躍に期待が高まる。