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【全国学生女子相撲選手権】ウクライナ出身の世界女王・イワンナが2階級で連覇 団体戦は日大が5連覇

スポニチアネックス / 2024年7月1日 8時42分

各階級の優勝者(左から)超軽量級の篠原茜、軽量級の柴田歩乃佳、中量級の矢口愛利菜、軽重量級の福里愛美、重量級のイワンナ・ベレゾフスカ

 第11回全国学生女子相撲選手権大会が6月30日、東京都杉並区の日大相撲部相撲場で行われ、全国から13校、計24人が参加した。この大会は2000年に「東日本学生女子相撲選手権」として創設され、2013年からは西日本の大学も含む「全国学生女子相撲選手権」に規模が拡大。女子相撲の大学日本一を決める「女子インカレ」が今年で第11回を迎えた。

 6チーム(5校+学連選抜)の総当たりで争われた3人制の団体戦は、日大、立命館大、九州情報大の3校が4勝1敗で並ぶ大混戦。点数差で上回った日大が5連覇を果たした。昨年の世界選手権重量級金メダリストでウクライナ出身のイワンナ・ベレゾフスカ(33)を擁する九州情報大は、全勝で迎えた最終戦で立命館大に敗れて優勝を逃し、2位決定戦でも再び立命館大に敗れた。

 個人戦は、無差別級以外の5階級はそれぞれ総当たり戦で争われた。超軽量級(50キロ未満)は、一昨年の全日本女子選手権優勝の実績を持つ篠原茜(早大1年)が全勝で優勝。最も軽い階級ならではの素速い動きに加え、相手をよく見て押して前に出る強さが光った。

 軽量級(65キロ未満)は、4月の国際選抜堺大会で優勝している柴田歩乃佳(立命館大4年)と、大相撲の幕内・熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)を兄に持つ武井陽奈(金沢学院大1年)が1敗で並んで優勝決定戦へ。押し倒しで柴田が制し、最終学年で当大会初優勝を果たした。武井は本割では豪快な上手投げで柴田を破っていたが、優勝が懸かった最終戦と決定戦の連敗で惜しくも準優勝となった。

 中量級(73キロ未満)は、昨年の世界ジュニア選手権金メダリストの矢口愛利菜(龍谷大1年)が全勝で優勝。同階級で今年の世界選手権日本代表が内定している長谷川理央(慶大3年)は欠場だった。

 軽重量級(80キロ未満)は、1敗で3人が並ぶ大混戦。福里愛美(静岡県立大3年)が優勝決定巴戦で連勝し、一昨年の無差別級、昨年の中量級に続く当大会3階級制覇を果たした。

 重量級(80キロ以上)は、イワンナ・ベレゾフスカ(九州情報大2年)が全勝で優勝。無差別級トーナメントも制し、2階級でそれぞれ2連覇を達成した。イワンナはこの日、団体戦も含め11戦全勝。全試合危なげない内容で完勝し、世界女王の実力を示した。母国の戦禍を逃れて来日してから1年。日本での大会や稽古にも慣れてきたようで「国際大会に出てくる選手は他のスポーツをやっている人が多いけど、日本の選手はずっと相撲を練習しているからみんな強い」とレベルの高さを感じていた。9月にポーランドで開かれる世界選手権にはウクライナ代表として出場予定で「自分はもっとできる。勝つだけです」と連覇を見据えた。

 ▽団体戦

優勝 日大(4勝12点)

2位 立命館大(4勝9点)

3位 九州情報大(4勝9点)

4位 神戸親和大(2勝7点)

5位 学連選抜(1勝5点)

6位 朝日大(0勝3点)

 ▽超軽量級(50キロ未満)

優勝 篠原茜(早大1年)

2位 柿木麻歩(朝日大4年)

3位 野尻彩華(日本医科大2年)

 ▽軽量級(65キロ未満)

優勝 柴田歩乃佳(立命館大4年)

2位 武井陽奈(金沢学院大1年)

3位 古瀬愛恵(神戸親和大4年)

 ▽中量級(73キロ未満)

優勝 矢口愛利菜(龍谷大1年)

2位 谷元青空(立命館大1年)

3位 長門美咲(神戸親和大3年)

 ▽軽重量級(80キロ未満級)

優勝 福里愛美(静岡県立大3年)

2位 石井さくら(立教大1年)

3位 吉川綾香(立命館大3年)

 ▽重量級(80キロ以上)

優勝 イワンナ・ベレゾフスカ(九州情報大2年)

2位 大蔵紫音(日大4年)

3位 古賀茜(九州情報大1年)

 ▽無差別級

優勝 イワンナ・ベレゾフスカ(九州情報大2年)

2位 大蔵紫音(日大4年)

3位 石川乃愛(日大4年)

3位 石井さくら(立教大1年)

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