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【全国学生女子相撲選手権】過去最多13校参加 急速に発展する女子相撲界の新たな道を切り開く選手たち

スポニチアネックス / 2024年7月1日 8時55分

記念撮影に収まる、全国学生女子相撲選手権大会に出場した全選手。全国から過去最多13校が集まった

 第11回全国学生女子相撲選手権大会が6月30日、東京都杉並区の日大相撲部相撲場で行われた。この大会は2000年に「東日本学生女子相撲選手権」として創設され、2013年からは西日本の大学も含む「全国学生女子相撲選手権」に規模が拡大。女子相撲の大学日本一を決める「女子インカレ」が今年で第11回を迎えた。

 今年は、全国から過去最多の13校、計24人の選手が参加した。3年前は団体戦参加が3校だけで女子部員のいる大学は全国でも限られていたが、近年急速に増加。10年以上前から女子相撲の強豪校として知られていた日大や立命館大などに加え、創部4年目の神戸親和大や、ウクライナからの留学生を受け入れた九州情報大など新勢力も台頭してきた。

 さらに、もともと男子選手しかいなかった相撲部に初めての女子選手として入部するケースも急速に増えている。高校時代に世界ジュニア選手権優勝の実績があった長谷川理央は青森・木造高から慶大に進学し、現在3年生。今年の1年生では、世界ジュニア選手権優勝経験のある石井さくらは東京・足立新田高から立教大へ、熱海富士の妹の武井陽奈は静岡・飛龍高から金沢学院大へ、超軽量級日本一の経験がある篠原茜は東京・大妻高から早大へそれぞれ進学して競技を続けている。

 この日、超軽量級(50キロ未満)で優勝した篠原茜は、早大相撲部107年の歴史で初めての女子選手。普段は男子部員らに胸を借りたり、都内の女子選手と合同練習したりと工夫しながら稽古に励んでいる。女子相撲界の新たな道を切り開き「今までは進学先が少なかったけど、最近はいろいろな選択肢ができている。他の子たちにも、こういう道があるよと示せるようになりたい」と、今後のさらなる発展を願った。

 昨年1月には未経験者にも親しんでもらうことを目的とした「元日女子相撲」、今年2月には高校生以下を対象とした「ドリームガールズ杯」など女子相撲の新しい大会が次々と創設されている。今年8月10日には、東京・アリーナ立川立飛で「第1回全国高等学校女子相撲選手権大会」と、未経験者も対象とする「2024相撲女王決定戦」が開催されることが決まった。女子相撲の普及・発展は、アマチュア相撲界全体の喫緊の課題。相撲を続けやすい環境づくりは、急速に進んでいる。

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