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藤井棋聖 戦型は山崎八段の得意戦法・相掛かり 棋聖戦第3局始まる 勝てば3勝0敗で史上最年少永世称号

スポニチアネックス / 2024年7月1日 9時45分

棋聖戦第3局に臨む藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太棋聖(21)=王将など7冠=が挑戦者に山崎隆之八段(43)を迎える第95期棋聖戦5番勝負は1日午前9時、名古屋市の万松寺で第3局が始まり、戦型は先手・山崎の得意戦法・相掛かりへ進んだ。お互いに飛先の歩を伸ばし合った5手目、角道を開ける歩を突くか、角頭を守る金上がりかのほぼ2択の場面で山崎は金を上がった。

 両者の対局では第1局に続く戦型選択。「追い詰められてしまったが、体調、調子自体が悪い訳じゃない。ベストを尽くすしかない」。山崎は6月30日の前夜祭であいさつした。対戦成績0勝2敗で後がなくなり、十八番で1勝目を目指した。

 藤井は6月20日、山梨県甲府市での叡王戦第5局、伊藤匠叡王(21)に敗れて2勝3敗で自身初の失冠を経験した。タイトル初挑戦だった20年度棋聖戦以来、敗退は初めてで、自身の持つタイトル連続獲得は歴代最多の22期でストップ。昨年10月11日の王座戦第4局で全8冠を独占して以来、全8冠独占が崩れた。

 そして迎えた第3局。勝てば20年度の奪取以来5連覇となり、自身初の永世称号「永世棋聖」資格を獲得する。史上6人目となり、全8冠の永世称号の年少獲得記録を71年度前期棋聖戦(当時の棋聖戦は前後期制)での中原の23歳11カ月を2年更新する。

 対局は持ち時間4時間で行われ、夕刻決着予定だ。

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