1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

大リーグ 本塁打競争のルール変更 選手の負担軽減へ 大谷出場なら視聴率に影響大 

スポニチアネックス / 2024年7月2日 2時3分

21年、本塁打競争に参加した大谷

 大リーグ機構(MLB)は6月30日(日本時間1日)、オールスター戦前日の15日(同16日)に開催する本塁打競争のルール変更を発表した。出場選手の負担軽減を目的に球数制限を設け、1回戦は延長戦を行わない。昨年までのルールは選手の負担が大きく、スター選手が出場を辞退するケースも続いていた。態度を保留しているドジャース・大谷翔平投手(29)と球団の判断が注目される。

 約2週間後に迫る球宴前日恒例の本塁打競争のルール変更が発表された。今年は最初に出場選手8人全員で競い、上位4人が準決勝に進出。準決勝と決勝は1対1で行う。

 最大の変更は球数制限が設けられたこと。昨年まで準決勝までは3分間、決勝は2分間の時間制限だけだったが、新ルールでは同様の時間制限に加えて、準決勝までは最大40球、決勝は最大27球で争うことが決まった。

 また、延長戦は準決勝以降からとなり、1回戦で本数が並んだ場合は最長飛距離で順位付けする。制限時間後に自動で30秒、最大1分与えられていた「ボーナスタイム」も変更された。本塁打以外の結果をアウトとし、3アウトまで打ち続けられる形式となった。

 中継するスポーツ専門局ESPNは「過去の参加者に懸念された速いペースでのスイングを減らすための変更」と解説した。時間内での本数で競うようになった15年以降、選手の負担が増加。同年以降の出場選手の平均スイングは43だった。大谷はエンゼルス時代の21年に初出場し、2度の延長戦の末に計71スイングして疲労困憊(こんぱい)に。新ルールなら「ボーナス」を除けば一戦あたり最大でも40スイングで、スイングできないボール球も一定数は予想されることからそれ以下へと制限されそうだ。

 テレビ中継のためにショーアップされた旧ルールには改善を望む声が上がっていた。負担の大きさを嫌い、両リーグ最多31本塁打のヤンキース・ジャッジは6月22日に早々に辞退を表明。2年目の17年に初出場初優勝し、その後は出場していない。全国紙USAトゥデーはジャッジの辞退を発端に「この2週間、球界幹部とESPNは大谷に本塁打競争への参加を強く働きかけるだろう」と予想した。「大谷の参加は視聴率に大きな違いをもたらす」とも指摘した。

 大谷はルール変更前の6月25日時点ではオファーは届いていないとし「(手術した右肘の)リハビリをしているので、ドクターやトレーナー、チームの許可が必要」と説明。一方で「もちろんやりたい気持ちは、どの選手もそうだと思うけどあると思う。他の部分との兼ね合い次第」とも語った。デーブ・ロバーツ監督は「負担の大きさを考えると出場してほしくないかもしれない」と漏らしていた。今季26本塁打のオリオールズ・ヘンダーソンはこの日、1人目の出場者に内定した。大谷やド軍の決断に、ルール変更はどう響くか。

 ▽大谷の本塁打競争 デンバーで開催された21年の本塁打競争に初出場。初戦でナショナルズ・ソト(現ヤンキース)と対戦した。最初の3分間は40スイングで16発。1分間のボーナスタイムは15スイングで6発で、延長戦へ。1分間で15スイングで6発放つも同数で、3スイング勝負の再延長で敗れた。両肩で息をするほど疲れ果て、その影響からか、前半戦の33本塁打から後半戦は13本塁打に減らした。22年は後半戦開幕戦に先発するため、23年は右手中指の爪とマメの状態が悪く出場を断念。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください