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再加速か失速か 辻発彦氏 「勝ち方」覚えた日本ハム 必ず上がってくる!

スポニチアネックス / 2024年7月2日 6時1分

日本ハム・山崎

 5年ぶりに貯金9を記録するなど今季のパ・リーグを盛り上げてきた3位・日本ハムが、前日までに5連敗を喫し、ついに勝率5割となった。6勝14敗3分けと月間初の負け越しとなった6月を境に失速するのか、それとも月が変わるとともに再び盛り返すのか。旬の話題に鋭く斬り込む企画「マイ・オピニオン」ではスポニチ本紙評論家の辻発彦氏(65)がチーム状況を徹底分析。今後の展望を語った。

 投手力が落ちてきたところで、好調ソフトバンクに力の差を見せつけられて3連敗。ただ、シーズンの中ではチーム状態が落ちてくるところは絶対にある。逆に夏場に向けて今の時期で良かったのかもしれない。

 開幕から投手陣はずっと良かった。先発では北山、山崎、加藤貴、伊藤が安定していたし、救援陣も計算できていた。ただ6月は山崎、加藤貴は白星なし。5月まで2点台だったチーム防御率は6月は3・19で、特に救援陣は3・54と悪化した。オリックスからFA移籍1年目で必死に投げてきた山崎も疲れが出てきたのだろう。投手力を少し回復させないといけないが、先のことを考えて無理をした起用はしていないと感じている。投手の計算が立っていたことを示すように、今年は1点差でリーグ最多の12勝。「こうやったら勝てる」というものを経験して結果につなげてきた。ここぞの集中力があるのも序盤の戦いで見せた。必ずチーム状態は上がってくると見ている。

 この5連敗では、野手陣では水野が右足首のじん帯損傷で離脱し、松本剛も抜けた。水野はショートに定着し、打率はそれほどよくなかったが、下位打線に入っていいつなぎ役をこなしていただけに故障は痛かった。二遊間というのはチームにとって本当に大事。ただ、田宮も頑張っているし、水谷が出てきたのも大きい。まずはオールスターブレークまでにチームを立て直していくしかない。

 昨年までとは変化した3年目の新庄監督。最初はトリッキーなところもあったが、その中で選手の技量を見極めてきた2年だった。捕手登録の選手を野手で起用したり、打順もガラッと変えたりするが、グラウンドで戦っているのは選手。力がついてきてそんなに奇策も必要なくなってきたし、選手の中から勝つことへの思いが生まれつつある。野球は監督の力だけで勝てるものじゃないが、きちんと選手を観察しているんだと感じる。そういう意味では選手をうまく操縦している。

 前向きな選手も多いと感じる。「今年はいけるぞ」とやってきて、疲れが出てきたここが踏ん張りどころ。独走状態のソフトバンク以外のチームは決め手がない。若いチームだけに、再び勝ち始めたら、また勢いが出てくるだろう。

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