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【スポニチ調査ファイル(12)】生光学園・川勝空人 パツパツ下半身が原動力の最速153キロ剛腕

スポニチアネックス / 2024年7月2日 7時1分

生光学園・川勝空人投手(撮影・長嶋 久樹)

 アマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第12回は、最速153キロ右腕の生光学園(徳島)・川勝空人(3年)を調査する。2年夏に150キロ超を計測して注目を集め、今秋ドラフト候補として評価を高める剛腕。世代随一の球速を生む力の源を解き明かそうと、徳島に向かった。

 川勝の直球は、剛球との表現がピタリと当てはまる。「自分の直球はガンッ!ドンッ!といくタイプです」。これでもかとばかりに力強く腕を振り、力を余すことなく球に伝える。そうして最速が150キロを超え、甲子園未出場ながら、その名は全国に知れ渡った。

 1メートル80、84キロと恵まれた体格の中でも「高校で勝手に大きくなった」と明かす太腿の太さには目を見張るものがある。ユニホームのサイズは「O」で、入学から着用する制服は「パツパツになりました」と笑う。驚くのは、本格的なウエートトレの経験がないことだ。現在の体重は数値自体は高校入学時と同じだが、短距離走を繰り返すうちに体が絞られ、筋肉質な下半身ができ上がった。瞬発力が備わったことで球速も上昇。2年春時点で143キロだった最速を同年夏に10キロ上昇させた。「投げる感覚は以前と同じだったので、もっと遅いかなと思っていた」。本人も気付かぬうちに世代屈指の剛腕に成長していた。

 剛球一本だけではない姿を見せようとしている。スライダーを勝負球として選択できるまでに磨き、スプリットは直球の軌道から鋭く落ちるようになった。「どうすれば空振りが取れるかを考えてきて、最近になってやっと感覚がつかめてきました」。昨秋、今春ともに県4強。最後の夏を逆算してコンディション調整を進めてきており、過去最高成績を残せるだけの準備はできている。

 大阪出身ながら徳島での寮生活を選んだのは「甲子園を目指せると思ったから」――。「うわさの剛球」は、同校を初の甲子園に導けるまでに仕上がっている。 (河合 洋介)

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