阪神・大竹「新札パワー」で鯉退治! 新紙幣発行の3日に登板…新千円札の北里柴三郎は同郷・熊本出身

3日の試合に向け、調整に余念のない阪神・大竹（撮影・岸　良祐）

　阪神・大竹が先発を予定する3日には、世間的に大きなイベントがある。新しい紙幣が20年ぶりに発行される記念すべき一日だ。左腕に縁があるのは、千円札の北里柴三郎。偉大な細菌学者と同じ熊本県出身で「それはもちろん習うでしょ（笑い）」と郷土の誇りをにじませた。

　同県有数の進学校である済々黌高出身の頭脳をもってしても、「熊本でも教科書は一緒です。教科書の範囲内の知識しかないです」と、“北里ネタ”は持ち合わせていないと苦笑する。それでも、左腕の故郷を盛り上げている新札発行は、首位・広島を倒してチームを貯金生活に復帰させる上でも、追い風になりそうだ。

　「高めの方が安全な場面もある。フライを打たせたい場面もあるので。そのあたりはうまく使えたら」

　セオリーに縛られない投球術で鯉キラーとしての地位を確立。昨季7戦6勝、今季2戦1勝で防御率0.69の無双状態を誇る。学者肌の頭脳派ピッチで、勝利へと導く。（倉世古　洋平）