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バレー男子 勝敗を分けたのは決勝の経験値 日本も大きな自信、財産になった 福沢達哉氏が大会総括

スポニチアネックス / 2024年7月2日 5時2分

<日本・フランス>雄叫びを上げ喜ぶ(左から)石川、大塚、小野寺(C)volleyballworld.com

 ◇バレーボール ネーションズリーグ男子決勝 日本1-3フランス(2024年6月30日 ポーランド・ウッジ)

 フィリップ・ブラン監督(64)率いる日本代表はネーションズリーグを準優勝で終え、パリ五輪本番に向かう。元日本代表で大阪ブルテオン・アンバサダーの福沢達哉氏(38)が大会を総括し、収穫と課題を挙げた。

 決勝で勝敗を分けたのは終盤の重要な場面で1点を取り切る力だ。日本は第4セットに2、3度あったチャンスをものにできず、逆に相手は得点につなげた。ここ3年で3度目の世界大会決勝だったフランスとの経験値の差が影響したと思う。金メダルまであと一歩に迫りながら負けた悔しさはあるだろう。ただ五輪前に決勝の舞台を経験し、大きな自信、財産になったはずだ。

 大会を通しての収穫は多くの選手が活躍して銀メダルを獲得したこと。高橋藍が負傷離脱しても大塚が穴を埋めた。途中出場の宮浦も得点を量産した。石川は疲労もあって決勝では厳しいマークに苦しんだが、対角の大塚やミドルブロッカー陣が機能し、途中出場の甲斐や富田らも持ち味を発揮し、簡単に主導権を渡さなかった。

 日本だけでなくフランスやポーランドにも言えることだが、強いチームは選手層が厚く誰が出ても遜色ないバレーボールを展開する。そういう意味でこの3チームは世界のトップ3と言えるし、パリ五輪でもメダル争いの中心になるだろう。

 日本の強みは守備とつなぎの精度だ。20点以降の重圧のかかる局面でもミスが少ない。ブラン監督は、サーブを打つ時以外は後衛でプレーすることのないミドルブロッカーにも1時間~1時間半のレシーブ練習を課し、ショートサーブを受けたり、トスを上げる練習まで行っている。

 得意不得意やポジションに関係なく一つ一つのプレーに高いクオリティーを求められる。だからこそ長いラリーで得点をものにできる。それが世界を魅了する日本のバレーボールにつながっている。

 残り1カ月でスキルが劇的に伸びることはない。コンディショニングを優先し万全の状態で五輪本番に臨んでほしい。 (元日本代表)

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