【鈴鹿・カズ 語る】「ゴールとともに勝利を」 朴康造新監督には「今日いました?(笑)」
スポニチアネックス / 2024年7月2日 12時15分
ポルトガル2部オリベイレンセから約1年半ぶりにJFLのアトレチコ鈴鹿(前・鈴鹿ポイントゲッターズ)に期限付き移籍で復帰したFW三浦知良(57)が2日、三重県津市の津市海浜公園陸上競技場で初練習。サポーター約50人が見守り、報道陣約60人が詰めかけた中、実戦練習では早くもヘディングで“初ゴール”を決めてみせた。以下は練習後に行われた取材の一問一答。
――初練習が終わってどんな心境?
「とても気持ちいいですね。みんなとこうやって初日迎えられて、怪我もなく終えられたので、良かったです。僕は今度の試合は出られませんけど、まず新監督になって最初の試合ですから、その週にこうやって一緒にスタートして。何とか僕にとっての最初のゲームを勝つために、チームで協力していきたいと思います」
――チームメートとの印象的なコミュニケーション。
「ゲームやって、ヘディングシュートが入ったか入らなかったかというところで、僕は入ったってずっと言い続けていたので、そういうコミュニケーションがいいんじゃないかなと。みんなは認めてませんでしたけど(笑)。みんなというか、敵チームが」
――チームの雰囲気は。
「若い選手が多いんでね、みんな元気ですし意欲もありますし、躍動的ですし、何とかそれについていきたい。自分自身もガツガツベテランらしくなくやりたい」
――コンディションは。
「やはり日本の独特の暑さ、湿気がありますので、ポルトガルはここまで湿気がなく気持ち良くプレーできるので、体力の消耗はこちらの方がかなり高いのでその辺は気をつけないといけない。自分でコントロールして、今の時期は特にやりすぎないように。僕が最初に出られる試合っていうのは7月14日の試合なんですけど、そこにうまくもっていけたらなと思う。今日はいい入り方ができたし、堺のJグリーンでの自主トレから横浜FCでの練習と順調にやってこられたので、初日としては良い入りができたかなと。コンディションはまずまずかなと思います」
――チームはJFLで9位。どんな形でチームに貢献したいか。
「自分一人が入ったからといって大きくいますぐ何かが変わるっていうわけではない。ただ、意識としてたくさん報道の方も来てくれて、見られているという中で選手というものは意識が高まりますし、より集中してできるものだと思う。少しでも自分が入ったことでグラウンドに立つ意識、みんなで戦う意識が高まればいいと思いますし、僕もみんなを助けられるように。自分がパワーを持っていないとみんなを助けていくことはできないので、しっかりいい準備をしてみんなで成長していけたらいいなと思います」
――ファンサービスも。
「昨日もそうですけど行く先々で『お帰りなさい』と言われるので、帰ってきたなという感じになりますし、たくさんの人に試合を見に来てもらいたいので、勝利をいち早く届けたいなと思います」
――ファンへ向けて。
「チャレンジということがすごく大事で、自分自身次のゴール、次の勝利を目指して全力を尽くしていきたいし、その姿をグラウンドで表現できたらと思います。勝利とゴールを早く届けたいなと思います。応援よろしくお願いします」
――鈴鹿でプレーすることへの思い。
「2022年、1年間ここでプレーして、鈴鹿での、サッカーも含め生活も含め、僕にとって良い思い出しかないので、ここに戻ってこられてうれしく思う。鈴鹿ポイントゲッターズがアトレチコ鈴鹿になって、新たな出発をして、クラブとしては当然、上を目指していきたいということなので、まだまだクラブとしてやらなければいけないことはある。この三重県にはJリーグのチームは1つもない。ライバルチームもありますけど、ライバルチームと切磋琢磨しながら、地域に貢献しながらクラブが成長していければいいと思うし、その出発のところに関われてうれしく思う。なんとか自分も協力して、自分にできることを精いっぱいやっていきたい」
――今季残り15試合、目標は。
「何点というのは言えないんですけど、とにかくゴールを目指したいと思いますし、もちろんサッカーは個人スポーツじゃなくて団体スポーツなので、ゴールとともに勝利をね。自分がゴールして負けてもうれしくないので、勝利に貢献できるプレーをしたい」
――久々にチームに合流。久々のJFLのレベルは。
「Jリーグと比べるのはなかなか難しいこと。ポルトガルの2部リーグのチームとも。十分この中にも上のリーグで個人的にできる選手、才能を持った選手はいると思う。どこにチャンスが転がっているかわからないのがこの世界。本人の意識次第で上にいける、そういう素材がいると思う。クラブともいっしょに成長していけたら。みんな若いですしスピードもありますし、意欲を持ってやっていると思いますので、試合で結果を出していくことが僕らの世界では大事。練習から試合へいい準備をして、勝つチームになっていきたいと思いますね」
――ヘディングの“ゴール”の感触。
「良かったですね。いいクロスが上がってきましたので、僕らっていうのは中で待っていて、いいクロスが来れば来るほどゴールのチャンスが広がりますので、素晴らしいセンタリングだったと思います。ラインを割ったか割っていないかはカメラに収められていると思いますので、横からVARとして見てみてください。後で報告してください(笑)」
――合流初日で、ヘディングでしっかりミート。
「『ゴール』って言って下さい(笑)」
――14日から試合に出られる。
「今週も練習試合あるみたいですけど、先週土曜日に横浜FCの方で大学生との練習試合、その前の週にヴェルディとの練習試合、25分と35分(の出場)でやってきたので、実戦をもう少しやって、しっかり整えたい。さっき言ったようにこの暑さと湿気がありますので、とにかく疲労を溜めないように気をつけたい。ここまでJグリーンで自主トレやって立ち上げてから順調にきていますけど、これが試合でどういうふうに出るか、チームとの関わり、連係がありますので、それをしっかり深めていきたい。気持ちだけ焦って入っていってもあまりいい結果にはならない。しっかり落ち着いて、どういう連係ができるか、自分がどうやって生かせられるか、どうやってみんなを生かせるか、しっかり毎日毎日、練習の時間を本当に大事にしていきたい」
――鮮やかなオレンジ色のスパイク。
「プーマのイチ押しらしいので、宣伝しに来ました。一番目立つ色で(笑)」
――朴康造新監督の印象。
「今日いました?(笑)素晴らしいと思います。康造監督のミーティングを受けました。わかりやすかったです」
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