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海外メジャーあと一歩の藤田 師匠・芹沢信雄が語るアプローチ&パットのしぶとさと向上心

スポニチアネックス / 2024年7月3日 4時2分

藤田寛之

 ◇米男子ゴルフシニアツアー 全米シニアオープン選手権最終日(2024年6月30日 米ロードアイランド州ニューポートCC(7024ヤード、パー70))

 悪天候により順延された最終ラウンド残りが行われ、首位から出た藤田寛之(55=葛城GC)はプレーオフの末に優勝を逃した。通算13アンダーで並んだリチャード・ブランド(51=英国)とのプレーオフ4ホール目で惜敗。13年全米プロシニアでの井戸木鴻樹に続く日本勢2人目のシニアメジャー制覇はならなかったが、快挙にあと一歩に迫った55歳の強さのゆえんを師匠の芹沢信雄(64=TSIグルーヴアンドスポーツ)が語った。

 藤田には絶好のチャンスをものにしてほしかった。敗因を挙げるとすれば、飛距離があと少し足りなかったこと。最終ラウンドは風向きが真逆になり、藤田のパワーでは18番パー4を2打で乗せられなくなっていた。雨で競技が順延となったことも不運としか言いようがない。逃げる立場からすればその分、プレッシャーは大きくなる。4日間ですんなり終わっていれば結果は違っていたはずだ。

 本人から「本当に残念で悔しいです」と連絡があったので、「不運だったけど大健闘だったよ」と伝えた。55歳にこれ以上の飛距離を求めるのは酷。それよりも自分のスタイルを変えずにメジャーの大舞台でここまで戦えたことに胸を張るべきだ。

 若い頃は賞金王になるとは思いもしない選手だった。だが、アプローチとパットを磨き上げしぶとくプレーするスタイルを身につけた。30代後半からメジャーに出るようになり、世界を意識してトレーニングにも力を入れるようになった。技術面でも妥協せず高い球を打つ努力を重ねた。その向上心には頭が下がる。今回はコースが英国のリンクス風で、低い球で手前から攻める藤田には合っていた。メジャーの舞台には国内外を問わず強いこだわりを持っている。今週の日本プロも予選会を突破して出場権を得た。連戦の疲労はあるだろうが、引き続き健闘を期待している。 (プロゴルファー)

《プレーオフ4H目でパーパット外す》

 日本勢2人目の栄冠はならなかった。藤田は初日からの勢いが陰り、プレーオフで力尽き「トロフィーを持ち帰ることができなくて残念」と悔しがった。前日から一転して晴れ間が広がったが、風向きが逆になり「環境が変わった」。再開した11番から2連続ボギーなどリードをはき出す。プレーオフ4ホール目で約6メートルのパーパットを決められず、勝利がこぼれ落ちた。日本ツアー18勝のうち12勝は40歳を超えてから。12年に43歳で初の賞金王に輝き「中年の星」と呼ばれた。メジャータイトルはお預けとなったが、「ベストは尽くした」と充実感もにじませた。

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