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日本ハム 「郡司君がいいね」と新庄監督が言ったから、7月2日は郡司記念日 ファン投票で球宴選出御礼弾

スポニチアネックス / 2024年7月3日 6時3分

<日・ロ>4回、逆転2ランを放つ郡司(撮影・高橋 茂夫)

 ◇パ・リーグ 日本ハム8-3ロッテ(2024年7月2日 エスコンF)

 日本ハムは2日、ロッテ戦に8―3で逆転勝ちし、今季最長の連敗を「5」で止めた。今季初めて4番に起用された郡司裕也捕手(26)が、逆転決勝の7号2ラン含む3安打3打点。この日、オールスター戦(23日=エスコン、24日=神宮)のファン投票最終結果が発表され、選出された球団史上最多の9選手の一人に名を連ねた。球宴初選出への御礼弾が借金生活転落の危機を救い、再び貯金1へと浮上した。

 5連敗中でチームの雰囲気は重たい。ただ郡司の顔はいつもよりどっしり、キリッとしていた。球宴初出場が決まり、今季初4番に座ったからだ。流れを変えた一発が、ファンへの御礼弾になった。

 「“4番っぽい顔”だけはしておこうかなと。僕がいったろうかなと思いました」

 1点を追う4回2死一塁だ。ここまで無安打に抑えられていたメルセデスから、左越えに逆転7号2ラン。決勝打となり「連敗中は誰かが本塁打とか打たないと流れって変わらないと思った」と4番の仕事に胸を張った。

 実は、試合前は迷っていた。ただ4番目の打順と捉えるか、4番らしくどっしりいくか――。八木打撃コーチに相談すると「今はお前がチームの4番だ」と背中を押され、その瞬間に表情は引き締まった。6回の中前打と7回の中前適時打で、3安打3打点はいずれも今季2度目だった。

 6月は6勝14敗3分けで最大9あった貯金を吐き出し、0になった。それでも、新庄監督は7月最初でシーズン折り返しの72試合目を2度目の「開幕戦」と捉え、臨んだ。打撃練習での好調ぶりを買った郡司の4番起用が当たり「今シーズンって72試合ですよね?“開幕戦”を取れて良かった。(郡司は)4番からは下げようかな」とご満悦だった。

 球団50周年記念シリーズの初日。縦じまで胸のロゴは歴代のデザインを組み合わせた特別ユニホームを着用した。初代オーナーである故大社義規氏の永久欠番である背番号100を全員が背負い、快勝した。球団史上最多9人が選出された球宴へも、指揮官の期待は大きい。自身は04年に球宴史上初のホームスチールを決めMVPを獲得し「(選手は)5、6回と出られるようになって、できたらホームスチールを決めて」と求めた。「三塁は初心者みたいな選手。何か足跡を残したい」と捕手登録ながら三塁で選出された郡司も“何か”を狙っている。

 中日から昨年6月末にトレード加入し、ちょうど1年前の7月2日オリックス戦でプロ初の3安打&お立ち台とブレークのきっかけをつくり、野球人生が一変した。「郡司君がいいね」と新庄監督が言ったから、7月2日は郡司記念日。指揮官がまいた種が、1年後に大きなつぼみに膨らみ、さあ夢舞台で開花の時を迎えようとしている。(田中 健人)

 ▽サラダ記念日 87年に発行された俵万智氏の歌集。表題でもある短歌「サラダ記念日」は、<「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日>。大切な人からの褒め言葉で、何でもない日が記念日になる喜びを表し、第32回現代歌人協会賞を受賞しその後ドラマ化もされた。

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