1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

花巻東にまた怪物1年生!古城大翔 父は巨人コーチ・茂幸氏 野望は高校通算“140発以上”

スポニチアネックス / 2024年7月3日 5時1分

1年春から主軸を任される花巻東・古城(撮影・村井 樹)

 今年も全国各地で甲子園を目指す熱い夏が始まった。注目度が増す元プロ野球選手を父に持つ球児の中、スーパー1年生として期待されるのが花巻東(岩手)の古城大翔内野手(1年)。日本ハム、巨人での16年間の現役生活で1軍で767試合プレーし、現在は巨人3軍打撃コーチの茂幸氏(48)の次男で将来の大砲候補が、甲子園を目指す初めての夏に向け意気込みを語った。(取材・村井 樹)

 小柄だった父とは対照的に、身上のフルスイングで入学早々から強豪・花巻東の中軸を任された。1メートル81、90キロとまだ高1とは思えない恵まれた体を武器に「お父さんと違って、体が大きくなっちゃったので。求められているのは長打だと思っています。もし背番号をもらえたら、出られなかった先輩たちの思いも背負ってプレーしたい」と高校生として迎える初めての夏へ期待を膨らませた。

 憧れの場所で野球ができることが楽しくて仕方がない。父の影響で小学校入学前から野球に興味を持った。5歳の時に引退した名バイプレーヤーとして活躍した父の現役時代は「ほとんど覚えていないです」という。当時日本ハムに在籍していた大谷翔平のようになりたいという思いは変わらず、物心ついた頃から「高校は花巻東へ」と決めていた。

 神奈川県出身だが父と佐々木洋監督が国士舘大時代の同学年という縁もあり、遠く離れた地での勝負を選択した。入寮の際には「失敗を恐れるな」「一つ一つのプレーを丁寧に」と父から言葉をもらい「1年生らしくはつらつと、ミスしても下を向かないようにしています」とひたむきだ。

 佐々木監督の期待も大きく、入学直後から春の県大会へとつながる地区大会でベンチ入り。託された背番号はブルージェイズ・菊池やドジャース・大谷、米スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎らも背負ってきた花巻東にとっては特別な「17」。最初は「まさかこの番号とは…」と驚いたが、「でも春から出ることを目標にやってきたので、もらったからにはやってやろうという気持ちの方が大きかった」とすぐに覚悟を決めた。10年ぶりに優勝した東北大会では4番も担った。「4番・三塁」で臨んだ準決勝、決勝は計8打数無安打だったが「背番号をもらっている以上、求められているバッティングで貢献したい」と夏へ懸ける思いは先輩たちと同じだ。高いポテンシャルに期待して異例の抜てきを見せた佐々木監督は「お父さんと似て性格が良くて、誰からも愛される存在」と人間性も高く評価する。

 大谷ら偉大な先輩たちが海を渡ったように古城の目標も「自分もメジャーでプレーをしてみたい」と目を輝かせる。高校での目標は「麟太郎さんを超えたい」と低反発の金属バットとなったが歴代最多とされる高校通算140本塁打の記録更新を本気で見据えている。「将来の目標は大谷さんや麟太郎さんのような世代を代表するバッターになること」。花巻東にまたしても怪物候補が現れた。

 ◇古城 大翔(ふるき・だいと)2008年(平20)6月4日生まれ、神奈川県出身の16歳。勝田小2年で野球を始めた。早渕中時代は都筑中央ボーイズに所属し3年時は全国大会出場。花巻東では1年春からベンチ入り。憧れの選手はドジャース・大谷。50メートル走6秒6。1メートル81、90キロ。右投げ右打ち。

 ≪昨夏は清原Jr勝児が日本一≫昨夏も甲子園を制した慶応(神奈川)の清原勝児ら多くの元プロジュニア選手が活躍した。巨人などで活躍した谷佳知氏と柔道女子48キロ級で五輪で2度の金メダルを獲得した亮子氏を両親に持つ佳亮は、東京学館浦安(千葉)で本格的に野球を始め、最後の夏は1番打者として活躍。現在は駒大で技を磨いている。巨人などでプレーした小野剛氏を父に持つ花咲徳栄(埼玉)の勝利や、元ロッテ・小林宏之氏の長男・夢行(ゆあん)も春日部共栄(埼玉)で存在感を示した。

 ≪高校最後の夏に挑む元プロJrたち≫高校最後の夏となる元プロジュニア選手たちも多い。昨夏も主力として甲子園に出場した元西武・三井浩二氏の長男で浦和学院(埼玉)の雄心(3年)はプロ注目選手へと成長。巨人・矢野謙次打撃コーチの長男で国学院久我山(東京)の丈太郎(3年)は強肩強打の外野手だ。攻守ともにチームの中心で今春都大会はベスト8入りし「夏も目の前の一戦一戦に全力で挑みたい」と意気込む。

 広島・新井貴浩監督の次男・颯真(3年)は甲南(兵庫)で主力を目指す。今春選抜はベンチ外だったソフトバンク球団会長付特別アドバイザーの城島健司氏を父に持つ慶太(3年)は、強豪・明豊(大分)の投手。最後の夏こそ悲願のメンバー入りを目指し「球速を上げるために必要なことを父に聞いたりしたい」と語っていた。

 ≪大学球界も「Jr」席巻≫今年は大学球界でも元プロジュニアの活躍が目立つ。今春の東京六大学は清原和博氏の長男で一塁手のベストナインに輝いた慶大4年の4番・正吾を筆頭に「2世選手」たちが飛躍。元ダイエー大越基氏の長男で、立大3年の怜がリーグ戦初登板初先発し、同学年で元ロッテ渡辺俊介氏の長男・向輝は東大ブルペンを支えた。ソフトバンク3軍バッテリーコーチの吉鶴憲治氏が父の法大4年の翔瑛は、プロ注目左腕として3勝。日本ハム・飯山裕志スカウト兼プロスカウトの長男で立正大4年の外野手・志夢(もとむ)は侍ジャパン大学代表に選ばれた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください