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広島・森下、5回に3者連続3球三振など今季最多125球で8回零封も、チームは延長10回に粘り負け

スポニチアネックス / 2024年7月3日 5時42分

<広・神>先発した森下(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 広島0-3阪神(2024年7月2日 マツダ)

 広島・森下暢仁投手(26)の熱投は報われなかった。2日の阪神戦(マツダ)で今季最多の125球を投げ、8回を散発4安打無失点の力投。阪神・才木と息詰まる投手戦を演じた。試合は、延長10回に島内颯太郎投手(27)が味方の失策絡みで痛恨の3失点。打線はあと一本が出ないまま今季13度目の零敗を喫し、2連敗となった。2位のDeNAがヤクルトに勝ったため、2ゲーム差に迫られた。

 0―0の8回が森下の真骨頂だった。1死一、三塁を招いたものの、中野を見逃せばボール球の内角高め直球で空振り三振。続く森下には内角高めと、その対角線に直曲球を寸分の狂いなく投げ分け、この日の125球目となる外角低め直球で右飛に仕留めた。

 「その前に三振を取れていたので、バッターはしっかり当ててくるかな…と。最後は少しヒヤッとしたけど、何とかアウトになって良かったです」

 打球が右翼手・野間のグラブに収まった瞬間にガッツポーズ。相手の3番打者には徹底して決め球に内角球を使い、3打席連続三振に斬っていた。今季の与四球は、規定投球回到達者の中で最少の8個。最大のヤマ場で決して間違えない制球こそ26歳の値打ちだ。

 22年4月9日を最後に9戦勝利がなく、6連敗中の阪神戦。そんなの関係ない…とばかりにハーラートップ8勝の才木と息詰まる投手戦を演じた。5回には梅野、小幡、才木から、プロ野球史上20人目となる1イニング3者連続3球三振の「イマキュレート(欠点のない)イニング」を達成してみせた。

 「そこ(1点勝負)は分かっていた。勝てたら良かったけど、自分が考えていた投球はできたし、お互いにいい投げ合いができたと思います。(3者連続3球三振は)投手が絡んだけど、取れたことは良かったです」

 球団史上初のマダックス(球数100球未満の完封勝利)と猛打賞を同時達成した、前回6月25日のヤクルト戦から中6日。8回を散発4安打に抑え、今季最多125球の熱投は報われなかった。新井監督には「期待通り。本当に素晴らしい。次回は勝ちをつけてあげたい」とねぎらわれた。

 「どの先発投手も状態がいいので、負けないような投球、しっかり次につなげられる投球ができたら…と思ってやっています」

 リーグ戦再開後から6連戦の初戦となる火曜日を担い、これで17イニング連続無失点。防御率を1・41とし、リーグ3位に浮上した。大瀬良に負けず劣らずの無双状態。勝負どころの夏場を前に、充実一途の右腕が頼もしい。(江尾 卓也)

 《6月1日の森浦に続きチーム3人目》

 ○…森下(広)が5回に先頭の梅野から小幡、才木の3人をそれぞれ3球で奪三振。イニング3者連続3球奪三振は、森浦(広)が6月1日のソフトバンク戦7回に達成して以来のプロ野球20人目(22度目)。チームでは78年池谷公二郎と前出の森浦に続く3人目。同一シーズンに同じチームで達成は14年中日の岩田慎司(5月18日対ヤクルト8回)、武藤祐太(9月10日対広島7回)以来2度目。

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