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新潟・宮本 9月ルヴァン杯の準々決勝・町田戦に出場意欲 左眼窩底骨折後初めて全体練習に完全合流

スポニチアネックス / 2024年7月3日 7時33分

フェイスガードを付けてプレーする宮本

 J1新潟は2日間のオフが明けた2日、聖籠町のアルビレッジで6日のホーム鳥栖戦へ向けて軽めのメニューをこなした。5月の広島戦で左眼窩(がんか)底を骨折し、手術したMF宮本英治(25)が、負傷後初めて全体練習に完全合流。対戦が決まった9月のルヴァン杯準々決勝の町田戦に意欲を示した。

 以前着けていた顔の上半分を覆うようなフェイスガードから、この日は目の回りだけのものに替わった。「これで4つ目です」。呼吸はしやすく視界も多少広がり、ミニゲームもこなした。

 全体練習後にもMF石山とパス交換を繰り返し、負傷箇所があって別メニュー調整中のGK小島らとランニングした。ピッチから出るのが名残惜しそうで、「みんなとボールが蹴られる。純粋にサッカーを楽しんでいる」と表情は柔らかい。

 プロになってからは初めての大ケガだった。全治は3カ月。左目はコンタクトレンズを付けるかを検討するくらい視力が落ちた。

 「視力があって、サッカーができるというのは不幸中の幸い。良かったと思っている」。一歩間違えば選手生命が危うかったにも関わらず、今はしっかりと前を向いている。

 6月中旬から安野フィジカルコーチと状態を上げるメニューをこなしてきた。体力面の回復は現在5割ほど。「元々持っているものがみんなよりキャパシティーが大きい。8割くらいまで戻せれば、ピッチには戻れる」と強調し、7月下旬から8月上旬の中断期間前後での実戦復帰を目指している。

 この日はルヴァン杯の組み合わせ抽選が行われ、準々決勝は9月4、8日に町田と対戦することが決まった。「みんなが勝ってつなげてきてくれた。(ケガをした)僕らにもチャンスがある」と一つのモチベーションとしている。

 「怖いは怖い」と、まだ対人プレーなどには抵抗がある。しかしボール奪取力の高いボランチとして、プレーの強度は要。「その恐怖に打ち勝っていかないといけない」。待ち受ける試練を一つ一つ、乗り越えていく。(西巻 賢介)

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