J1首位町田から五輪選出のFW平河「自分がパリ世代と知らなかった」イングランド2部移籍有力

＜サッカー男子　U－23日本代表　選出記者会見＞会見に臨む町田・平河悠（撮影・松永　柊斗）　

　パリ五輪に出場するサッカー男子のU―23日本代表メンバー18人が3日に発表され、J1初挑戦で首位に立つ町田からFW平河悠とFW藤尾翔太の2選手が選出された。メンバー発表を練習後のクラブハウスで聞き、都内で合同会見に出席した平河は「素直にうれしかった。自分の特長は攻守の対人とハードワーク。そこでチームに貢献できれば」と抱負を語った。

　山梨学院大から昨季J2の町田に正式加入し、主力としてJ2優勝とJ1昇格に大きく貢献。同年6月にそれまで無縁だった世代別代表に初招集されて以降は持ち味の突破力で存在感を発揮し、大岩ジャパンに欠かせぬ戦力となった。今季もJ1で活躍を続けたことで平河の名は世界に広まり、今夏にイングランド2部ブリストル・シティから期限付き移籍の獲得オファー。自身の今後については「今は答えられない」と言及を避けた。

　会見後の囲み取材では「自分の立ち位置が正直分かっていなかったので、ホッとした気持ち」とあらためて心境を吐露した。大学3年だった21年の東京五輪時直後の9月、町田加入が内定したが「当時は自分がパリ五輪世代とは認識もしていなかった。プロですぐ出られるとも思っていなかった」という。

　「自分は急に入ってきた選手ではあるけど、しっかりアピールできてこの結果につながった。縁がないと思っている人にもチャンスがあると思えるような選手になれたら」。全国のサッカー選手の希望となる活躍を誓った。