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池田勇太 今季2戦目66の好発進 「いい感じで仕上げられた」人生初のグリップ使用

スポニチアネックス / 2024年7月4日 15時13分

9番、バーディーを奪いギャラリーの声援に応える池田勇太(撮影・井垣 忠夫)

 ◇男子ゴルフツアー 日本プロ選手権第1日(2024年7月4日 岐阜県・富士カントリー可児C志野=7164ヤード、パー71)

 16年賞金王の池田勇太(38=フリー)が7バーディー、2ボギーの66で回り、5アンダーの好発進を決めた。ホールアウト時点で首位と1打差となっている。

 最高気温30度超えの真夏日にも、池田は「昨日に比べりゃマシですね」と涼しげに言った。後半8番パー5で第3打を2・5メートルに寄せ、9番パーでは第2打を8Iで1メートルにピタリ。38歳が上がり2連続バーディーで上位戦線に食い込んだ。「14本の中でアイアンショットがかなり良かったかなっていう風に思いますね。いい感じで仕上げられたかな」と小さくうなずいた。

 08年のデビュー後初めてシードを喪失して迎える17年目のシーズン。歯を削る複数回の手術など、3年がかりの治療を終えたのは今年3月のことだ。5月のミズノ・オープンで実戦復帰し、メジャー優勝者の資格で出場する今大会が、レギュラーツアー今季2戦目。術後に腕の位置が3センチ下がるなど、ツアー通算21勝の実力者が、クラブの握り方からリスタートした。

 今週“新生勇太”を表すのがグリップだ。人生で初めて「バックラインなし」のものに変えた。バックラインとはグリップの裏側にある盛り上がったラインのこと。手との唯一の接点であるグリップにおけるバックラインの有無は、ゴルファーにとって大きな変化。「違和感は凄くある。だけど自分の手がバックラインに合わない。バックラインがない方が感覚が変わっても合わせられる」。そんな試行錯誤も好スコアにつながった。

 6月には16年ぶりに下部ツアー2試合に出場した。若い選手に交じって戦い、「若い子たちは見ていて面白い」と言った。2週前のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品では人生初のウエーティングも経験。午前5時半から午後1時近くまで待機したが、結局出場権はおりてこなかった。米ツアーでオンラインで状況を確認できるシステムがあるそうで、「アナログすぎる。若い選手で毎週、(ウエーティングを)やっている子はかわいそう。でもいい経験。そういうのを経験して、僕らが言わないと変わらないから」と前向きに捉えている。

 ゴルフだけではなく、そんな経験もなんだか楽しんでいるように映る。日本オープン優勝者の資格で出場する今大会は、池田にとって09年にツアー初優勝を飾った思い出のトーナメントだ。38歳は「まあね。でも、もう随分古い話しですよ」とかわしたが、5年ぶりの復活勝利にふさわしい舞台である。 

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