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狙え14歳163日での金メダル!スケボー小野寺に五輪最年少頂点の可能性「楽しく自分のスタイルで」

スポニチアネックス / 2024年7月5日 5時2分

<スケートボード代表発表会見>フォトセッションに臨むスケートボード日本代表 ストリート男子の小野寺吟雲(撮影・松永 柊斗)

 スケートボードの国内統括団体ワールドスケートジャパン(WSJ)は4日、都内でパリ五輪代表の内定者会見を開き、オンラインを含めて全10選手が出席した。注目は初の代表に名を連ねた男子ストリートの14歳・小野寺吟雲(ぎんう)。14歳163日で迎える今月27日の競技日に頂点に立てば、男子の個人種目では世界最年少記録を更新する。時代の先を行くスケーターが、パリで五輪史を塗り替える。

 晴れてオリンピアンとなり、チームジャパンのウエアに身を包んでも、小野寺はいつもと変わらぬスケボー好きの14歳だった。実際に会見に臨席した6人でただ一人、ボードを持って登壇。五輪ランク1位でパリ行きを決めたこともあり、質疑応答では常に一番手で回答し「いつも通り目の前の試合を全力で頑張りたい」と堂々宣言した。

 22年11月の日本選手権を12歳で制し、その名は日本中に知れ渡った。23年2月の世界選手権は3位で史上最年少メダリストになり、13歳で迎えた同年5月のXゲーム千葉大会を制覇。いずれもギネス世界記録に認定されたレコードブレーカーが次に挑むのは、14歳163日での五輪男子個人種目の最年少金メダルだ。

 現在の記録は92年前の32年ロサンゼルス五輪で競泳1500メートル自由形を制した北村久寿雄の14歳309日。日本の大先輩が持つ記録の更新に期待がかかるが、本人は「特に(感想は)ない。ただ楽しく自分のスタイルでいつものように全力で滑りたい」と自然体。昨秋の杭州アジア大会に続く2度目の総合競技大会に「バスケは好き。見たい」とこちらには胸を躍らせた。

 空中で板だけを回すフリップ系の技を得意とし、近年は体や筋力の成長もあって個々の技にダイナミックさが加わってきた。「リフレッシュ方法とかは特にない。ただスケボーでプッシュしていれば楽しいので」と語る申し子。周囲の期待など、どこ吹く風とばかりに、パリでスケボーを思いっきり楽しむ。 (阿部 令)

 ◇小野寺 吟雲(おのでら・ぎんう)2010年(平22)2月15日生まれ、神奈川県出身の14歳。中学3年生。5歳の時に初めて見たスケボーに憧れ、7歳から本格的に開始。8歳ごろから海外の招待大会に出場して頭角を現す。22年11月の日本選手権を12歳で優勝、23年5月のXゲーム千葉大会を13歳で優勝し、いずれも最年少記録を打ち立てた。パリ五輪予選ランキングは1位で出場権を獲得。スタンスは左足前のレギュラー。名前の由来は禅の言葉である「龍吟雲起(りゅうぎんずればくもおこる)」から。家族は両親と妹。

 ▽夏季五輪の年少メダル記録 IOCの記録に残る男子個人種目の世界最年少金メダリストは、32年ロサンゼルス五輪の北村久寿雄。団体種目を含めれば、60年ローマ五輪でボートのペア種目を制したクラウス・ゼルダ(ドイツ)が13歳283日で最年少。なお女子の個人種目では36年ベルリン五輪の3メートル板飛び込みをマージョリー・ゲストリング(米国)が13歳268日で制した例がある。

《四十住 連覇へ“新技”予告》

 ○…女子パークで2連覇の懸かる四十住さくら(第一生命保険)は「1年前にケガをしたが、それを乗り越えて出場権が獲れたのでうれしい。連覇を目指す」と言い切った。昨年5月の練習中に右膝じん帯を部分断裂し、予選会第2戦は30位と低迷。最終戦は準決勝敗退ながら、何とかパリ行きを決めた。五輪連覇へライバルは多いが、「大舞台をどれだけ楽しめるかが(優勝争いの)鍵。まだ出していない技を出すので注目してほしい」と予告した。

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