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阪神・大山 1軍復帰後10戦3発 3番・前川、5番・佐藤輝とそろって中軸上昇気配

スポニチアネックス / 2024年7月5日 5時16分

<広・神>9回、ソロを放つ大山(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神5-7広島(2024年7月4日 マツダ)

 阪神は4日の広島戦(マツダ)に5―7で敗れ、首位と3ゲーム差の3位タイに後退した。敗戦の中、4番・大山悠輔内野手(29)が9回に黒原から左中間へチームトップタイとなる6号ソロを放ち、守護神・栗林を引きずり出す意地を見せた。これで主砲は6月21日DeNA戦(甲子園)の1軍復帰後、10戦3発。前日2本塁打の佐藤輝も復調気配を示し、前川も好調と打線は上り調子だ。5日からは甲子園で2位・DeNAとの3連戦。七夕を控えた聖地で、大山のバットが虎党の願いをかなえる。

 不屈の放物線が、広島の夜空を彩った。3―3の8回に一挙4点を失い、3―7で9回へ。先頭・近本の三塁打と1死後の前川の二ゴロで1点を返しながら、打席の大山もフルカウント。あと1球――。黒原が仕留めに来たカットボールが浮いたところを、主砲は逃さなかった。左翼席へ鮮やかに運ぶ6号ソロ。直後、栗林が登場。守護神まで引っ張り出す、意地の一撃だ。

 「反省する部分も多いので、しっかり反省して、明日(5日)の準備をします」

 悔しい敗戦に、多くを語ることなくバスへと乗り込んだ。とはいえ、確かな復調気配を感じさせた。2週間あまりの2軍再調整を終え、6月21日DeNA戦(甲子園)での1軍再昇格後は10戦3発。22日同戦は昨季の最多勝&勝率第1位の東、30日ヤクルト戦(神宮)は燕の開幕投手・サイスニード、この日は赤ヘルのリリーフエースとして売り出し中の黒原を打ち砕いた。どんな敵でも変わらぬ対応力。連勝したカード初戦と第2戦は計8打数1安打と持ち前の打棒は鳴りを潜めたものの、堅守や投手への声掛けでナインを鼓舞した。広島の最終打席で意地を見せ、待望の一発を披露。きょう5日からのDeNA戦へ、確かな弾みをつけた。

 大山だけではない。2日の初戦ではリードオフマン・近本が今季自己ワーストタイの17打席連続無安打を刻みながら、18打席目に負の連鎖に終止符を打つ適時二塁打。第2戦では眠れる大砲・佐藤輝が123打席ぶりの4号を含む今季初の1試合2本塁打を放った。若きクラッチヒッター・前川もカード3戦計12打数5安打と好調。猛虎の主力が次々と目覚めた3連戦だった。3連勝こそ逃したが、地力で首位に勝ち越した。打線も、確かな上昇気流に乗っている。

 常々「(大事なのはチームの)勝ち負けなので」と語る背番号3。どれだけ快音を響かせようが、勝ってこそ心から喜べる。首位・広島とのゲーム差は再び「3」。再奪首は近いようで、遠い。岡田監督が一つの区切りととらえる球宴まで、残り14試合。きょう5日からは七夕ムードに沸く聖地が舞台だ。きらめきを取り戻した虎の彦星が、魅惑のアーチで虎党の願いをかなえる。(八木 勇磨)

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