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野村謙二郎氏 広島と阪神が混戦のセ・リーグを抜け出す可能性が見えた3連戦

スポニチアネックス / 2024年7月5日 5時16分

<広・神>8回、石井(左)の暴投で生還した羽月(撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神5-7広島(2024年7月4日 マツダ)

 【野村謙二郎 視点】8回の広島・羽月の走塁を称えたい。この回先頭で右前打した小園の代走で出て二盗、三盗、そして暴投で決勝の生還。1死一、三塁で石井が菊池を空振り三振にとったが、3つのストライクはすべてタテのスライダーでいずれもワンバウンドしていた。2死となり次打者・堂林への初球のスライダーが暴投になるのだが、羽月はものすごくいいスタートを切った。おそらく菊池への3つのワンバウンドを見ていて、準備していた。いや、もっと言えば「スライダー来い、ワンバウンドしろ」と願っていたのだと思う。

 きょうは動くよ、仕掛けていくよ、という新井監督のメッセージがこもったスタメン。初回は無死一塁からエンドランで相手のミスを誘って先制した。4回無死一塁でもエンドラン。ここまで走ってくれば外角に速い球が多くなる。それを野間が狙い打っての左前打は、さすが。先発のアドゥワに4回で代打を送ったが、2番手の矢崎が5、6回を無失点に抑えた。ベンチの采配に、選手がすべて応えて、ついていった。

 一方の阪神はゲラと岩崎をともに2連投させており、先発の村上を7回まで引っ張った。そして右腕は3失点とよく投げた。首位ながらドンドン仕掛けてくる広島に、追う阪神がじっくり構えるガップリ四つの構図。岡田監督はおそらく「がむしゃらに何でもやってきよるな」と驚いたはず。ただ、この試合は落としたものの、カード2勝1敗と勝ち越した。2戦目に佐藤輝が2発、そしてこの日の9回に大山にも一発が出るなど、中軸に大きいのが出始めたのが好材料だろう。

 クライマックスシリーズのような熱い3連戦だった。混戦のセ・リーグを抜け出す手応えと、きっかけを、両チームともに、つかんだように思う。 (スポニチ本紙評論家)

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