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DeNA・平良が11年目初完封! 9回ピンチもこん身直球K斬り 足つっても「銀だこパワー」で2位導く

スポニチアネックス / 2024年7月5日 5時31分

<D・ヤ>2勝目を完封で飾った平良(左)は山本と抱き合って喜ぶ(撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ DeNA3―0ヤクルト(2024年7月4日 横浜)

 最後の113球目はこん身のど真ん中144キロ直球だった。9回2死一、三塁、この日初めて迎えたピンチで、宮本を空振り三振。DeNA・平良がプロ11年目で初となる完投勝利を完封で成し遂げた。感情を表に出すことの少ない右腕が激しく吠えた。「野球人生で(完封を)できるのかなと何回も思ってきた。長い回を投げたいし、本当に良かった」と声を弾ませた。

 8回を終え92球で5安打無失点。相手の拙攻もあり、6回まで打者18人で封じた。4番・村上には2回に左中間へ鋭い当たりを打たれたが、左翼・関根の好プレーで二塁でアウトにした(記録は左前打)。日中は気温35度を超えた。アンダーシャツは毎回着替え、経口補水液500ミリを2本飲み干した。8回登板前には足もつったが、三浦監督に「9回いけるか?」と聞かれると「いけます」と力強く返した。

 13年ドラフト5位で巨人入りも、17年1月に山口俊のFA人的補償でDeNAに移籍。21年の右肘手術など度重なる故障に悩まされた。今季は3月30日の広島戦で1勝目を挙げたが、完封まであとアウト1つから失点して降板。直後に右肩の違和感を訴えて離脱した。6月27日の巨人戦で1軍復帰。懸命なリハビリに加え、こよなく愛する「築地銀だこ」に舌鼓を打ちながら、活力としていた。「先週は16個食べました。銀だこパワーです」と冗談めかしたが、プロ11年目での完封勝利は格別だった。

 貯金3で阪神を抜いて2位浮上に導き、首位広島とは2ゲーム差をキープ。「これを続けることが球団への恩返しになる」。夏本番のこれからをしっかりと見据えていた。(大木 穂高)

 ≪19年ロッテ・西野以来の珍記録≫プロ11年目での初完封は、19年9月7日ソフトバンク戦の西野(ロ)以来の遅咲き珍記録となった。なおDeNAでは、大洋時代の81年8月3日ヤクルト戦で佐藤政夫が12年目で初完投初完封した例がある。

 ▼DeNA・三浦監督(平良について)要所でうまく内角を使い、踏み込ませない投球をしていた。バッテリーでうまく攻めた。

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