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西武 強打の内野手ソフトバンク野村大樹獲り!育成・斉藤大将と異例の緊急トレード

スポニチアネックス / 2024年7月5日 3時1分

ソフトバンクの野村大樹(左)と西武の斉藤大将

 最下位に沈む西武が、ソフトバンクの野村大樹内野手(23)を育成の斉藤大将投手(29)との交換トレードで獲得することが4日、分かった。5日にも両球団から発表される。同一リーグの最下位と首位球団による異例のトレードで、シーズン中の支配下選手と育成選手のトレードは史上初めて。西武は巨人から松原聖弥外野手(29)をトレードで獲得したばかりで、第2弾の緊急補強となった。

 今季初めて敵地で首位・ソフトバンクに勝った。しかも4―0の完勝。西武ナインが、歓喜のハイタッチに沸いたみずほペイペイドームでは、水面下でトレードがまとまっていた。借金24の最下位と、首位球団の緊急トレード。両リーグワーストのチーム打率・204、166得点で打線強化が急務の中、打力が魅力の内野手・野村大をトレードで獲得する。

 今季は一塁手候補として、メジャー通算114発のアギラーを獲得した。4番も務めたが打率・204、2本塁打と状態が上がらず、5月8日に右足首痛を訴え離脱。リハビリも長引いている。一塁と三塁のレギュラーが固定できていない現状で、白羽の矢を立てたのが若き右の主軸候補だった。西武にとっては昨オフ、FAで山川が移籍し、人的補償で甲斐野を獲得した相手。しかも対戦中という状況での、異例のトレードとなる。

 不振続きだったチームは5月26日に松井監督が休養。GMも兼ねる渡辺監督代行が指揮を執り、6月24日には巨人から松原をトレードで獲得したばかりだった。再建を目指す指揮官は「まだ期限までだいぶ、ある」とさらなる補強を目指していたが、前回のトレードからわずか10日で再び補強に動いた。

 早実で1学年上の清宮(日本ハム)と3、4番を組んだ野村大は、18年ドラフト3位で入団。主に一塁と外野の右打者は、打撃を期待され22年に31試合、23年は自己最多41試合と出場試合数を伸ばしてきた。今季は山川の加入もあり1軍出場は2試合のみも、ファームでは56試合で打率・278、2本塁打、21打点をマークしている。ソフトバンクに移る斉藤は育成選手だが、17年ドラフト1位の技巧派左腕。1年目にプロ初勝利、初ホールドを記録するなど16試合に登板した。21年5月に左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、同年オフに育成選手契約。再起を目指す今季は2軍で12試合に登板し、防御率3・00と本来の投球を取り戻しつつある。

 シーズン中の支配下選手と育成選手のトレードは史上初。得点力不足解消を目指す西武と、左腕強化を求めていたソフトバンクの思惑が一致した異例の緊急トレードとなる。

 ▽野球協約「日本プロ野球育成選手に関する規約」第11条(育成選手の移籍) 球団は、その保有する育成選手との契約を育成期間中または保留期間中に、他球団に譲渡することができる。ただし、譲渡期限は翌年度の7月末日までとする。

 ◇野村 大樹(のむら・だいじゅ)2000年(平12)9月10日生まれ、兵庫県出身の23歳。早実では1年春からレギュラーを務め、2年春に甲子園出場。3年時には主将。高校通算68本塁打。18年ドラフト3位でソフトバンク入団。19年9月28日のオリックス戦でプロ初出場初安打。昨季は8月22日のロッテ戦でプロ初アーチを放ち、41試合で打率・216、1本塁打、4打点だった。1メートル71、85キロ。右投げ右打ち。

 ◇斉藤 大将(さいとう・ひろまさ)1995年(平7)6月3日生まれ、東京都出身の29歳。桐蔭学園から明大に進み、4年時からエース。東京六大学リーグ52試合に登板し、11勝4敗、防御率2・24。17年ドラフト1位で西武入団。18年7月29日のロッテ戦でプロ初勝利。21年オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約。23年オフにも3度目の戦力外となったが、再々契約で育成選手。1軍通算成績は32試合で1勝4敗、防御率7・71。1メートル78、80キロ。左投げ左打ち。

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