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風間俊介 上映後に観客気遣う声かけも “性の格差”に向き合う作品「誰かの希望になれば幸せ」

スポニチアネックス / 2024年7月5日 19時20分

舞台あいさつで観客に声をかける風間俊介(撮影・小渕 日向子)

 俳優の風間俊介(41)が5日に都内で行われた、映画「先生の白い嘘」公開初日舞台あいさつに出席した。撮影時のエピソードや作品の見どころ、作品に込めた熱い思いを語った。

 本作は、累計部数100万部を突破した鳥飼茜の同名漫画が原作。一人の女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描き、人の根底にある、みにくさと美しさを映し出す。難しい主人公・原美鈴を女優の奈緒が演じ切った。

 風間は、エリートサラリーマンで人当たりも良く社交的だが、裏では女を見下して暴力をふるう猟奇的でサディスティックな二面性を持つ早藤雅巳を演じた。

 同作を巡っては、性的描写の撮影の際に監督と俳優の間に入って身体的・精神的にサポートする「インティマシー・コーディネーター」を導入するかどうか、奈緒と三木康一郎監督の間で協議が行われたという一部報道があった。奈緒は希望したものの、最終的に三木康一郎監督は導入しない決断をしたとされ、ネットやSNSでは監督に対して多くの批判的な意見が上がり、物議を醸していた。

 製作委員会、三木康一郎監督の謝罪の言葉から始まった舞台あいさつ。主演・奈緒は「何でも自分が伝えたいことを自分の言葉で届けようと思ってきました」と語った。

 風間は「責任を持って全員が撮影に臨んだ」と振り返り、「“いつか見たい”と思っていただける人のいつかが来ることを願っています」と語りかけた。そして「この作品が誰かの希望になったり、誰かの明日を変える、そんな作品になったら幸せです」と力を込めた。

 報道陣向けの写真撮影前には「皆さん大丈夫だと勝手に判断しているんですけど」と観客に呼び掛け「暑かったりとかして何かお飲み物とか、後は退出したいとかありましたら、お気になさらずに。し烈な物語でもありますから気分少し悪い方とかいらっしゃったら、お気になさらずに退出して少し休んでください」と気遣いも見せた。

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