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永瀬九段 藤井王座挑戦へ22日、羽生九段と決定戦 名誉王座逃し、全8冠独占許した前期のリベンジへ

スポニチアネックス / 2024年7月5日 23時10分

永瀬九段

 将棋の藤井聡太王座(21)=王将など7冠=への挑戦権を争う第72期王座戦挑戦者決定トーナメント、鈴木大介九段(49)と永瀬拓矢九段(31)による準決勝が5日、東京・将棋会館で指され、永瀬が117手で勝利した。この結果、22日の挑戦者決定戦は、前日一歩先に駒を進めていた羽生善治九段(53)とのカードに決まった。

 振り駒の結果、先手は永瀬になり戦型は後手・鈴木の四間飛車へ進んだ。30手目の角交換の後、永瀬が銀冠、鈴木は金無双から金銀4枚が連結した堅陣に組む。そして永瀬が63手目、飛車角交換へ踏み込み、その2枚角を共に「遠見の角」として活用。手駒にした桂でさらに鈴木の堅陣を削り、最後はその2枚角も切り飛ばして鈴木を投了へ追い込んだ。

 永瀬は前期、藤井の挑戦に1勝3敗で屈し、全8冠独占を許すと同時に自身も連続5期での永世称号「名誉王座」獲得を目前で逃した。普段は研究仲間としても知られる藤井との1年ぶりのタイトル戦へ、ひとまず王手をかけた。

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