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巨人・戸郷 師匠・桑田超え50勝 “省エネ”投球で堀内に次ぐ高卒2位111戦目スピード到達

スポニチアネックス / 2024年7月6日 5時33分

<ヤ・巨>プロ通算50勝を達成した戸郷 (撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人10-3ヤクルト(2024年7月5日 神宮)

 巨人・戸郷翔征投手(24)が5日、ヤクルト戦に先発して6回1/3を7安打3失点で今季7勝目、通算50勝目を挙げた。111試合目での到達は、球団のドラフト制以降の高卒投手では、2番目のスピード記録。1軍コーチ時代に指導を受けた桑田真澄2軍監督(56)の113試合を上回り、師匠の教えに従い成長した姿を示した。チームは2連勝で6月9日以来の貯金2となり、首位広島に2ゲーム差に迫った。

 風船で作られた「5」と「0」を持って写真撮影に応じた。戸郷が高卒6年目で通算50勝に到達。通算111試合での達成は、高卒では球団2番目のスピード記録となった。

 「僕だけの力じゃない。たくさんの方のおかげで50勝まで来られた。これからも感謝しながら投げたい。そういう記録をいろいろ伸ばしていきたい」

 21、22年は投手コーチだった桑田2軍監督の教えを実践した。「ピンチでいかに粘れるか」。4回以外は毎回走者を背負った。初回は2死二塁で村上を迎え、得意の137キロフォークで空振り三振。午後6時の開始時も気温35度以上あった神宮のマウンドでも、最速150キロを計測した直球を軸にビッグイニングは許さなかった。「苦しい展開が続いたけど、何とか最少失点に抑えられたのは良かった」。6回1/3を7安打3失点でチームトップの7勝目。3三振を奪い今季86奪三振はリーグトップに立った。

 投球回もリーグトップの102イニングに到達。エースとして誰よりも長くマウンドに立ち続けられる要因は“省エネ”だ。今季の1イニングの投球数は15・7球。20年の16・8球から減少させている。今季はノーヒットノーランを含む2完投。「自分が投げる試合は最後まで責任を持って投げる」。桑田2軍監督から叩き込まれたエースの姿だ。

 6回には山田にソロを浴び、6試合連続被弾でリーグ最多10被本塁打となった。だが、いずれもソロ。「最少失点でいけば勝ちもついてくる」と「ソロOK」の意識改革も、走者を背負う場面でのギアチェンジなど省エネ投球の表れでもある。

 7―2の7回にこの日最初の四球を与えて1死一、二塁のピンチを招いた場面で交代を告げられた。「もうあそこまでかなと。本人は投げられたんだろうけれど」と阿部監督。ベンチに戻って帽子を叩きつけ悔しがった戸郷は「点差もあって、投げきらないといけない場面。ああいうところで降りているようじゃまだまだ」と言い聞かせた。24歳には「通過点」どころか、まだ「入り口」に過ぎない節目。掲げるエース像はまだまだ高い。(青森 正宣)

 《球団17年菅野以来36人目》戸郷(巨)がプロ通算50勝。球団では17年菅野以来36人目。111試合目での達成は巨人生え抜きでは40年沢村栄治の73試合を筆頭に9番目のスピード。2リーグ制以降の高卒に限ると69年堀内恒夫の108試合に次ぎ、90年桑田真澄の113試合を抜く2番目の記録となった。なお桑田と3本柱として支えた槙原寛己は127試合、若手時代は救援起用だった斎藤雅樹は169試合目での到達だった。

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