神戸MF扇原貴宏「咄嗟です」素早い攻守の切り替えで2試合連続アシスト

神戸・扇原貴宏

　◇明治安田J1リーグ　第22節　神戸3ー1広島（2024年7月5日　Eピース）

　神戸MF扇原貴宏は2試合連続アシストで貢献した。後半7分、CKの流れから相手がクリアしたボールを頭に当て、それが広瀬陸斗につながった。「咄嗟です。取り敢えずゴール前でスクランブル状態になれば良いと思ったけど、僕の仕事はあそこでカウンターを与えないこと。セカンドボールに対して準備していたし、それだけを意識していました」と切り替えの速さがV弾を呼び込んだ。

　前節・鹿島戦では糸を引くようなロングフィードで武藤の得点を演出。そんな高精度パスも魅力だが、高い献身性も背番号6の持ち味だ。この日は常に相手マークが付く状態だったが「相手のボランチが前に出てきている分、相手ボランチの後ろのスペースが空く。僕がいることによって1人食いついてるのであれば無理してボールに触る必要はない」とマンマーク気味の相手戦術を逆手に取った。

　「一つずつ勝っていくだけ。自分たちは追いかける立場。ここからは一つも落とせる試合はない。優勝争い、連覇したい思いは全員が持っている」。昨季終盤にコンディションを上げてリーグ初優勝に貢献した舵取り役は早くも次戦・札幌戦を見据えた。