照ノ富士が熱田神宮で不知火型の土俵入りを披露 名古屋場所出場へは明言を避ける

熱田神宮で土俵入りを披露する照ノ富士

　大相撲の横綱・照ノ富士（32＝伊勢ケ浜部屋）が6日、愛知県名古屋市の熱田神宮で横綱土俵入りを奉納した。露払いに翠富士、太刀持ちに熱海富士を従え約5000人の参拝客の前で不知火型を披露。大きな拍手と「てるのふじ～～」の暑い声援を浴びた。

　3、5月の本場所は2場所連続途中休場中。名古屋場所（14日初日、ドルフィンズアリーナ）の出場に向けては3日から相撲を取る稽古を開始、5日は名古屋入り後初の出稽古を行い、新小結・平戸海と11番取った。

　この日は名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で相撲を取らずにストレッチや軽く体を動かした程度に終始。状態に関しては「徐々に仕上がってきているんじゃないかな」と説明するも、調整のピッチは上がっていないのも事実だ。

　7月の本場所は20年に優勝しているが、コロナ禍で舞台は両国。名古屋での優勝は経験がない。ドルフィンズアリーナ（愛知県体育館）での開催は今年が最後だけに「できることを精いっぱいやるだけ。（会場が）最後ということで、しっかり盛り上げたい」と前向きに締めくくったが、場所出場の可否に関しては明確な発言はなかった。