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宝塚雪組トップスター、彩風咲奈のサヨナラ公演「ベルばら」が開幕 初演から50年の記念公演

スポニチアネックス / 2024年7月6日 17時25分

「ベルサイユのばら」でフェルゼンを熱演する宝塚歌劇団雪組トップスター彩風咲奈(撮影・後藤 正志)

 宝塚歌劇団雪組トップスター、彩風咲奈(あやかぜ・さきな)のサヨナラ公演「ベルサイユのばら―フェルゼン編―」が6日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 社会現象をも巻き起こした初演から50年の記念公演。♪ごらんなさい、ごらんなさい―で始まるおなじみのプロローグから、満員の客席を一気にロココ調の華やかな世界に引き込んだ。

 「ベルばら」を見て宝塚を目指した彩風にとっても、思いは特別だった。カーテンコールでは「50周年を迎えました、この『ベルサイユのばら』。その歴史の重みと、目の前にそびえ立つ大きな課題に、ただただ必死に作品とお役と向き合うお稽古の日々でございました」と告白。続けて「その日々すらも一日一日が愛おしく、そしてその中で、これまでこの『ベルサイユのばら』に携わられました全ての方々の作品への熱い熱い思い、愛、そして、それは作品を飛び越えて、宝塚への愛、未来へ繋ごうとする希望、時を超えても冷めることのない情熱を沢山感じました」と言葉をつむいだ。さらに「改めて、諸先輩方に尊敬の念を抱くと同時に今、ここで、素敵な専科の皆様と、愛する雪組の仲間とこの『ベルサイユのばら』に挑戦できますこと、心から幸せに思います」などと話し、千秋楽まで心を込めて駆け抜けてまいりたい」と誓った。

 今回は彩風演じるスウェーデン貴族・フェルゼンと、トップ娘役・夢白あや(ゆめしろ・あや)ふんするフランス王妃、マリー・アントワネットの悲恋を中心に展開。抜群のスタイルを生かし流れるようなダンスは優雅に、マントを翻しての立ち回りも華麗に彩風フェルゼンがセンターで輝いた。

 次期トップスター・朝美絢(あさみ・じゅん)演じるオスカルは劇画から飛び出してきたかのようないでたち、非業の死を遂げるアンドレ(縣千)との名場面もそのままに、激動のフランス革命を描く大作が10年ぶりに大劇場によみがえった。

 圧巻は30分近く、ボリュームたっぷりに構成されたフィナーレ。50周年を記念し50人のロケットに囲まれた彩風が羽根飾りを背負って踊り、パレードも通常の公演とは一線を画す演出。たった1人、ステージに立つ彩風に、組の仲間が客席後方から登場しての華やかな幕切れに終演後はどよめきが起こるほどだった。

 今回書き下ろされた新曲「セラビ・アデュー(これも人生、さようなら)」もファンの心をとらえた。♪私の中にあなたは生き続ける(中略)あなたの中に私は生き続ける―の歌詞が、退団していく彩風とファンの心をつなぎ、雪組一筋で頂点に立った彩風の集大成にふさわしいサヨナラ公演となった。公演は8月11日まで。東京公演は8月31日から10月13日。

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