菊地凛子が涙 「日本の作品に出られるということがうれしかった」 熊切監督との再タッグで主演女優賞
スポニチアネックス / 2024年7月6日 20時21分
女優の菊地凛子(43)が6日に都内で行われた「第33回日本映画プロフェッショナル大賞」授賞式に出席。「主演女優賞」を受賞し、熊切和嘉監督との再タッグを振り返り涙を流す場面があった。
菊池は映画「658km、陽子の旅」(監督熊切和嘉)で、人生を諦めなんとなく過ごしてきた就職氷河期世代のフリーター・陽子を演じた。引きこもり生活から外に出て、久しぶりに他人と関わることで長年の自分への後悔を露わにしていく繊細な難役を狂言した演技力が評価された。本作で初めて日本映画の単独主演を飾った。
チュールワンピースで登場した菊池。撮影監督の小林拓氏から花束を受け取ると笑顔。「本当にうれしく思います。役者冥利に尽きる。40歳、ここからどのようにキャリアを積んでいくか悩んでいた時に、20年前に起用して役をくださった熊切監督が、20年後再び同じように作品が撮れたということで、何より感慨深い作品となりました」と当時の心境を振り返りながら、「また一から作品を一つ一つ丁寧にやってまいりたいと思います」と感無量の様子。
熊切監督の作品には22年ぶりの出演で、今の自分と過去の自分の変化を問われ「気持ちは変わっていない」としながら、「熊切さんと小さな車で作品を撮っている時に…」と声を震わせた。「自分はまたここに戻ってきたんだなと感じて、なにより感慨深かった。また、日本の作品に出られるということがうれしかった」と涙を流した。
1992年に創立された同賞は、既成の映画賞とは一線を画しつつ、高い評価を得た作品や個人を中心に、選考委員の投票と実行委員会の独自の評価から決定されている。
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