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【砂村光信・視点】勝因は組織的守備の整備 強み生かした山沢と日本人バックスリー 矢崎の成長は驚異的

スポニチアネックス / 2024年7月6日 21時6分

 ◇ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2024 ジャパンXV 26-14 マオリ・オールブラックス(2024年7月6日 豊田スタジアム)

 マオリ・オールブラックスが前半から消耗していたのは蒸し暑さだけではない。ジャパンXVのブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)への寄りがもの凄く速かったためだ。

 第1戦と大きく変わったのはディフェンスラインが整備され、組織的に守れていたこと。象徴的だったのが前半のロック桑野とCTB長田のダブルタックルで、SH斎藤もよく声を出してディフェンスを統率していた。ノックオンの数はジャパンXVの方が多かったが、マオリ・オールブラックスはここぞという場面でのミスが多く、日本側が最後までしぶとく守っていたことが分かる。

 この日はバックスリーがWTBの根塚と高橋、FB矢崎の日本人3人だったが、SO山沢も含めてポジションに関係なく動けるのが強みで、ディフェンスの意識も高い。全員キックがうまく、蹴りすぎることなく力を加減しながらショートパントを狙った位置に落とせる。特に山沢はボールの回転を計算しながら蹴ることができ、蹴るタイミングも陣地獲得も効果的だった。所属する埼玉のバックスは個々の能力が高く、ここまでボールを手放すゲームコントロールを必要としてこなかったが、プレッシャーの強い相手に対しSOとしてプレーすることで、改めて高い能力を発揮していると言える。

 それにしても、まだ大学2年生の矢崎が成長するスピードは恐ろしい。1試合ごとに、2倍ではなく2乗の速さで伸びているように感じる。フッカーの原田も同様で、イングランド戦からの3試合ですっかり自信をつけた。従来の選手たちは危機感を持っているだろうし、これが高いレベルでの競争につながれば理想的だ。強豪相手に若い選手を積極的に起用して3試合目で勝ってしまうあたり、やはりエディーは”持っている”と感心させられた。(元U-23日本代表監督)

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