【欧州選手権】イングランド 2大会連続の4強進出!死闘PK戦5人全員成功でスイス快進撃止めた

＜欧州選手権　イングランド・スイス＞PK戦を制し喜びを爆発させるイングランド代表イレブン（AP）

　◇欧州選手権準々決勝　イングランド1―1（PK5―3）スイス（2024年7月6日　デュッセルドルフ）

　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会は6日、悲願の初優勝を目指すイングランドが準々決勝でスイスと対戦。1―1のまま延長戦でも決着つかず。突入したPK戦を5―3で制し、2大会連続の4強進出を果たした。

　イングランドは累積警告で出場停止のグエイ（クリスタルパレス）に代わってコンサ（アストンビラ）を今大会初スタメンに抜てき。最終ラインは従来の4バックではなくコンサ、ストーンズ（マンチェスターC）、ウォーカー（マンチェスターC）の3バックを採用。右WB（ウイングバック）にサカ（アーセナル）、左WBにトリッピアー（ニューカッスル）を置く3―4―2―1のシステムを選択した。

　前半はサカのドリブル突破やベリンガムの個人技、メイヌー（マンチェスターU）の推進力などで好機を演出するも、最後の場面でスイス守備陣を崩せず。互いに枠内シュート0本のまま0―0で前半を終えた。

　後半に入りやや劣勢となると同30分に失点。自陣左からのグラウンダーのクロスに飛び込んだエンボロ（モナコ）に押し込まれ、先制を許してしまった。

　ここでサウスゲート監督は3枚替えを決断。ショー（マンチェスターU）、エゼ（クリスタルパレス）、パルマ―（チェルシー）を同33分に同時投入。すると2分後、右サイドのサカが得意のカットインからペナルティーエリア手前で左足一閃。低い弾道の強烈なシュートをゴール左隅へと突き刺し同点弾。さすがの相手GKゾマー（インテル・ミラノ）もノーチャンスという見事な一撃で試合を振り出しに戻した。

　試合は1―1のまま延長戦に突入。延長前半5分、ライス（アーセナル）が強烈なミドルシュートを放つもGKゾマーのファインセーブに阻まれゴールならず。延長後半4分には主将ケーン（Bミュンヘン）に代えトニー（ブレントフォード）を投入。終盤ピンチを迎えるも守護神GKピックフォード（エバートン）のビッグセーブが飛び出し無失点。120分間を戦い抜いて決着がつかなかった。

　そして突入したPK戦ではGKピックフォードが1人目アカンジのシュートをセーブ。イングランドは5人全員が成功し、2大会連続の4強進出。前回王者イタリアを撃破したスイスの快進撃を止めた。10日の準決勝ではオランダ―トルコ戦の勝者と対戦することになった。