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レッドソックス・吉田正尚 超劇的!敵地あと1球から起死回生弾 WBCほうふつ同点2ラン

スポニチアネックス / 2024年7月7日 1時31分

<ヤンキース・レッドソックス>9回、同点2ランを放つ吉田(AP)

 ◇ア・リーグ レッドソックス5ー3ヤンキース(2024年7月5日 ニューヨーク)

 敗戦まであと1球からの起死回生弾だった。レッドソックス・吉田正尚外野手(30)が5日(日本時間6日)、敵地でのヤンキース戦の2点を追う9回2死二塁、フルカウントから同点の右越え3号2ラン。4月20日以来76日ぶりの一発で延長戦勝利に貢献した。左手負傷もあり6月終了時点で打率・246、2本塁打と低調だったが7月は打率・353と復調気配。地区3位ながら5連勝のチームとともに、上昇気流に乗ってきた。

 敵地ヤンキースタジアムのファンは、勝利を確信していた。あと1球。立ち上がって拍手でその瞬間を待つメジャー流の儀式は吉田の一振りで悲鳴に変わった。

 「最後までファウルで粘りながら、仕留めきったのはよかった。いい場面で打てたというのもあるし、最後勝ってみんなと喜べたのはよかった」

 絶体絶命だった。1―3の9回2死二塁。ヤ軍の守護神・ホームズに2球で追い込まれた。3球ボールの後、2球ファウル。ここまで7球は全てシンカー。「ちょっとずつ調整しながら」と内寄りに沈む8球目の同じ球を、すくい上げるように捉えた。右手でバットを掲げて下からのぞき込むように追った打球は、アッパーデッキをかすめて右翼席へ。延長10回勝利につなげる、起死回生の同点2ランだった。

 宿敵との激突。敵地は今季11度目のチケット完売で、4万7158人が集まった。勝利まであと1球からの暗転に、一瞬静まり悲鳴と歓声が交錯した。メジャー2年目で9回の本塁打は初めて。最高の一撃かと問われた吉田も「そうだと思う。場面もだし、球場も含めて」と笑みをこぼした。

 右手を掲げた右翼への一発。吉田は「(投手の)右左もまた違いますし、そこは頭をよぎらなかったですけど」としたが、侍ジャパンの悲願につながった同点弾と重なった。昨年3月のWBC準決勝メキシコ戦。0―3の7回に放った同点3ランも2死一、二塁、カウント2―2と追い込まれた場面だった。

 周囲の厳しい声も吹き飛ばした。春先から状態が上がらず、スタメン落ちも続いた。さらに左手親指の付け根を痛め、5月1日には2年目で初めて負傷者リスト(IL)入り。6月11日に復帰したが、6月も打率・200に終わった。トレード要員としても名前が挙がり始める状況。それでも7月はこれで4試合中3試合で安打を放ち、打率・353とV字回復の気配だ。

 「日々苦しみというか、いろんなことがある。その中でもしっかり気持ち的に前を向きながら、後悔しない日々を過ごしたい」。6月に爆発したドジャース・大谷に続き、侍の4番が背番号と同じ7月を盛り上げる。(杉浦 大介通信員)

 ▽23年WBCでの吉田の同点3ラン 3月20日の準決勝・メキシコ戦。3点を追う7回2死一、二塁から4番だった吉田が、沈むチェンジアップを右翼ポール際に運ぶ一時同点の3ラン。8回に一度、勝ち越されたものの、1点を追う9回先頭で大谷が二塁打を放つなど無死一、二塁から村上(ヤクルト)の中堅フェンス直撃の2点二塁打で逆転サヨナラ勝ちした。吉田はこの一発で大会新記録となる13打点となった。

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