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阪神・佐藤輝 岡田監督に虎単独最多515勝目を贈る決勝打 「初球から積極的に…と意識していた」

スポニチアネックス / 2024年7月7日 5時17分

<神・D>6回、勝ち越し適時打を放ち、ガッツポーズする佐藤輝(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神2-1DeNA(2024年7月6日 甲子園)

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が6日のDeNA戦で6回に決勝打を放ち、岡田彰布監督(66)に阪神監督では歴代単独最多515勝目を贈った。2本塁打で514勝目を決めた3日の広島戦に続く殊勲打。4月18日に勝率5割に戻して以降、5度目の借金危機を回避し、順位は4位のままでも首位・広島まで2ゲーム差に再接近した。 

 佐藤輝は初顔合わせだったディアスの初球スライダーを迷わず叩いた。6回2死一、三塁から右前へ。七夕前夜の天の川がきらめく空へ向かって、ド派手なガッツポーズを繰り出した。

 「初球から積極的に…と意識していた。球も速いので、しっかり振ろうと決めていた」

 2回の左前打と合わせて2日連続のマルチ安打。6月21日のリーグ戦再開後は打率・390(41打数16安打)で手がつけられない。「結果が出ている。いい波に乗れている」。勝率5割に戻した4月18日以降5度目を迎えた「負ければ借金」の危機をまたも乗り越えた。6月以降は4度目の粘り腰。再び貯金1で首位・広島に2差へ再接近した。

 「いい状態というか、ず~っとやらなあかんことやで。積み重ねやからな。まだまだこれからやんか」

 岡田監督には独特の言い回しで称えられた。514勝目だった3日広島戦が決勝弾を含む2本塁打なら、515勝目も決勝打。メモリアルへの立て続けの貢献に「いいんじゃないすか」とはにかんだ。

 2人は7年前から「黄色い糸」で結ばれていた。佐藤輝は近大入学直前の17年3月、沖縄キャンプ帰りの早大との練習試合に出場。左腕・早川(現楽天)とも対戦した一戦を、評論家時代の岡田監督は早大OBの一人として偶然観戦していた。まだ無名の存在でも目を留め、当時の近大監督だった田中秀昌氏に進言した。

 「あの(背番号)67番(佐藤輝)はスイングスピードもあるし、飛距離も出るから、使った方がいい」

 この推薦で入学即1年からのレギュラー起用を決めた田中氏は「ありがたいお褒めの言葉をいただいた」と回想。見立てが正しかったことは後の歩みが証明している。誰よりも早く才能を見いだしてくれた虎将と歩む連覇への道。普段の辛口評価も期待が大きいからこそだ。

 先制された試合では15試合ぶりの勝利。「接戦をものにできた。明日以降も勝っていけるように頑張る」。きょう7日は願いがかなう七夕。球団企画の短冊に「サヨナラホームランを打ちたい」と記した夜がやってくる。(八木 勇磨)

 《「アイブラック兄弟」森下にエール》

 佐藤輝は今季初めて2軍降格した森下にエールを送った。「抹消ってあんまりわからなかったので、何も話してないんですけど、彼なりにいろいろあると思う、頑張ってほしい」。目の下に黒の遮光テープを貼る「アイブラック兄弟」としてファンに親しまれるコンビ。自らも5月中旬の2軍調整で復調しただけにドラフト1位の後輩の帰還を心待ちにした。

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