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ソフトバンクはじめプロ10球団が視察 福岡大大濠・柴田獅子は自己最速を149キロに更新 5回ノーノー

スポニチアネックス / 2024年7月7日 5時34分

<福岡大大濠・福岡工>5回参考ながらノーヒットノーランを達成した福岡大大濠の柴田(撮影・杉浦 友樹)

 ◇第106回全国高校野球 福岡大会3回戦 福岡大大濠10―0福岡工(2024年7月6日 小郡)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は26大会で116試合が行われた。福岡大会では、福岡大大濠の柴田獅子(れお)投手(3年)が福岡工との3回戦でノーヒットノーラン(5回参考)を達成した。10球団のスカウトが視察する中、自己最速の149キロをマークし、打っても3安打2打点と躍動。ソフトバンクは8人体制で地元の逸材に熱視線を送った。

 プロ注目の右腕、柴田がこの夏の初マウンドで圧巻の投球を披露した。自己最速を更新する149キロをマークし、5回参考ながらノーヒットノーランを達成。4回2死まで完全投球で、許した走者は失策による1人だけと完璧な内容。「いつもより状態が良くて体の軽さがあった」と笑みを浮かべだ。

 OBの山下舜平大(オリックス)と同じ右投げで身長1メートル90。長身から放たれるボールは力強く、初回1死から2、3番を連続三振に斬るなど直球中心の投球を見せた。「(今夏の課題は)初回の入りだった」。勢いは加速し、カーブ、スライダーの変化球も効果的に使った。無四球とコントロールも安定し、5三振を奪った。

 苦い経験を糧に成長した。県大会で昨秋は準決勝、今春は準々決勝で1点差で惜しくも敗れた。ヒット1本を引きずる部分があったと自己分析。練習から球威と球の伸びを意識し、自分の投球に集中することだけを心がけてきた。「自分が背負って抑えられるように」と最後の夏に覚悟を決めている。

 ネット裏には10球団のスカウトが終結。ソフトバンクは8人体制で地元の逸材に熱視線を送った。永井智浩編成育成本部長は「いいボールが来ている。大柄だがバランスがいい」と絶賛。広島の末永真史スカウトは「秋からの成長力が凄い。びっくりするぐらい伸びている」と高く評価した。

 左打ちで高校通算18本塁打の打撃でもセンスの良さを見せた。先制した2回無死一塁では右前打でチャンスを演出し、3回1死三塁では右前適時打。4回1死三塁でも二塁強襲の適時打と3安打2打点の活躍で自分の投球を楽にした。春先からボールがよく見えているといい、「打撃面はずっといい。つなげる低い打球をと思った」とうなずいた。

 福岡大大濠は8強入りした89年を最後に夏の甲子園から遠ざかっている。目標は球速を150キロ、高校通算本塁打を20本塁打の大台に乗せ、チームを聖地に導くこと。西武ファンの祖父から獅子(れお)と勇ましい名前を付けられた柴田は「優勝にしかこだわっていない」と力強く言った。 (杉浦 友樹)

 ◇柴田 獅子(しばた・れお)2006年(平18)4月18日生まれ、福岡県飯塚市出身の18歳。小学2年の時に庄内ジャガーズで野球を始める。中学は飯塚レパーズに所属。福岡大大濠では1年夏からベンチ入り。1メートル90、85キロ。右投げ左打ち。

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