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藤井王位vs渡辺明九段 80手で千日手が成立 王位戦第1局2日目 指し直し局は先後入れ替え

スポニチアネックス / 2024年7月7日 15時48分

王位戦第1局2日目に臨む藤井聡太王位(右)と渡辺明九段

 将棋の藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦第1局は7日、名古屋市の日本庭園「徳川園」で2日目が指し継がれ、15時44分に80手で千日手が成立した。指し直し局は30分後に先後を入れ替え、渡辺の先手で行われる。持ち時間は藤井が1時間、渡辺は2時間20分。

 1日目は後手になった渡辺が2手目、1分を費やして飛先ではなく、角道を開けた。居飛車党の渡辺にとっては、昨年9月の銀河戦決勝トーナメントの丸山忠久九段戦以来10カ月ぶり。振り飛車をにおわせる異例の立ち上がりとなり、藤井が45手目を封じて1日目が終了した。

 2日目はお互いの駒組みが飽和点を迎え、仕掛けどころを探るが、先に仕掛けた側が損をする変化ばかりで、失点の少ない大駒の往復移動などに終始。80手目に千日手が成立した。王位戦7盤勝負における千日手は12年7月の第1局以来。当時の羽生善治王位にこの日の立会人・藤井猛九段が挑んだ対局以来、12年ぶりとなった。

 両者の対戦は昨年6月、藤井が4勝1敗で奪取した名人戦以来1年1カ月ぶり。これまでの対戦成績は藤井が20勝4敗、過去5度のタイトル戦でも5戦全勝と圧倒している。

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