令和ロマン 優勝を期待され優勝する凄み「戦うのが好き」お笑い賞レース全盛時代の申し子に死角なし
スポニチアネックス / 2024年7月7日 19時59分
7日に行われた芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」で、見事に優勝したお笑いコンビ「令和ロマン」。しかし、その緊張感は本人らの想像を超えるものだった。
昨年、史上最も浅い芸歴でM―1グランプリを優勝。漫才界の頂点に輝いただけに、若手の登竜門のような今大会に出場することに周囲からも賛否はあった。ただ、昨年の準優勝の雪辱を果たすために出場を決意。高比良くるま(29)は「会場に向かう道でもワクワクしてました」と、大会を心底楽しんだことを振り返った。
一方で「すごい緊張もしてて。M―1は一番若かったし、自由にやれたけど、今回のように7年目なのに挑戦を受けるような戦いは初めてだったんです」と経験をしたことがない立場に、少しナーバスになった部分があったことも認めた。
ファーストステージでは同じブロックで対戦したフースーヤに猛追されるなど、決して優しい大会ではなかった。最終決戦でも、8人編成の異能軍団「ダウ90000」、完成度の高いコントを見せるトリオ「青色1号」とも接戦になった。松井ケムリ(31)は「まぁ負けても大丈夫か。2組ともコントだからねと思ってました」と話し、くるまに「あのさ、それはM―1ごとコントに負けることになるの!」と突っ込まれたが、思わずそう考えてしまうほど厳しい戦いだった。
芸歴7年目にして漫才の世界で絶対的存在になりつつあり、どこか「かかってきなさい」的なヒールのような存在になってきている。くるまはそれをおもしろがっているようで「ラグビー部だったせいか、戦うのが好きというのはありますね」。またヒール的な立場も楽しんでおり「その方が盛り上がるし、今回は主催者側や芸人からするとバッドエンドだったと思うけど、いろんなフースーヤが出てきてほしい」。お笑い賞レース全盛時代が生んだ申し子。まだまだその牙城は崩れそうにない。
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