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藤井王位 AI評価値1%から大逆転!2つ目「永世称号」に前進 千日手指し直しの激闘も白星発進

スポニチアネックス / 2024年7月7日 21時17分

渡辺明九段(左)の先手で指し直した、藤井聡太王位との王位戦第1局2日目

 将棋の第65期王位戦第1局は6日、名古屋市「徳川園」で2日目が指され、藤井聡太王位(21)=王将など7冠=が挑戦者の渡辺明九段(40)に千日手指し直しの末、合計216手の熱戦を制し勝利。シリーズ先勝で連続5期による「永世王位」の資格獲得へ好発進した。藤井は1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第2局は17、18日に北海道函館市の「湯本 啄木邸」で行われる。

 敗北を覚悟したが、最後の最後まで諦めなかった姿勢が幸運を呼び込んだ。終盤に渡辺が詰めの手順を痛恨のミス。AI評価値1%からの大逆転で、思わぬ勝利が転がり込んだ。

 対局後、藤井は「早い段階で苦しくなってしまった。粘り強く指そうと思ってやっていたが、徐々に攻めが難しくなってしまった」と振り返り、次局に向けて「結果は幸いしたが反省するところが多かった。まずはしっかり振り返って集中して臨みたい」と語った。

 1日目は後手になった渡辺が2手目、1分を費やして飛先ではなく、角道を開けた。居飛車党の渡辺にとっては、昨年9月の銀河戦決勝トーナメントの丸山忠久九段戦以来10カ月ぶり。振り飛車をにおわせる異例の立ち上がりとなり、藤井が45手目を封じて1日目が終了した。

 2日目はお互いの駒組みが飽和点を迎え、仕掛けどころを探るが、先に仕掛けた側が損をする変化ばかりで、失点の少ない大駒の往復移動などに終始。80手目に千日手が成立し、先後入れ替えで指し直しとなった。王位戦7盤勝負における千日手は12年7月の第1局以来。当時の羽生善治王位にこの日の立会人・藤井猛九段が挑んだ対局以来、12年ぶりとなった。

 午後4時14分に始まった指し直し局の持ち時間は渡辺が2時間20分、藤井が1時間。渡辺の有利な条件で相掛かり戦となった。中盤から押し気味の渡辺に対し、藤井は粘り強く対抗。最後は両者1分将棋になる熱戦で、渡辺の猛攻をしのぎ切った。

 両者の対戦は昨年6月、藤井が4勝1敗で奪取した名人戦以来1年1カ月ぶり。これまでの対戦成績は藤井が20勝4敗、過去5度のタイトル戦でも5戦全勝と圧倒している。

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