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他局を圧倒する日曜劇場の「予算感」 フジから独立した「ブラックペアン2」監督が語る重圧「経験上…」

スポニチアネックス / 2024年7月8日 7時8分

日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」初回、カジノのシーン。世良(竹内涼真)と天城(二宮和也)(C)TBS

 ◇インタビュー

 嵐・二宮和也(40)主演のTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(日曜後9・00)が7日にスタートした。フジテレビ「コード・ブルー」などの演出で知られる西浦正記氏(56)が、初めてTBSでメガホンをとった注目作。「月9」でヒット作を輩出し、今度はもう一つの地上波を代表するドラマ枠への挑戦。その思いを西浦氏に聞いてみた。(中村 綾佳)

 今年3月に独立し、現在はフリーとして活動している西浦氏。「いろいろなメディアで仕事をしてみたい」と思っていた矢先、同作の仕事が舞い込んだ。

 「日曜劇場」の印象については「“キング・オブ・地上波ドラマ”」とうなる。「実際に関わってみて、“ドラマの代表”として、背負っているものを感じました」と、期待と重圧とをかみしめた。

 何より驚いたのは「近年でいうと、僕が関わってきた作品の中で予算感が一番多い」と感じたこと。それを実感したのは「クレーン」を多用した撮影の時だ。

 10メートルものアームを伸ばし、高所から臨場感ある映像を撮影できる「クレーン」。ただ、かかる費用も大きく、準備も大がかりのため、西浦氏の現場でも最近では使用することがなかったという。「僕が助監督だったバブルのころ、またバブルが弾けてすぐのころは毎日クレーンを使用していた時期もあった。そんな時代だったので、自分の中ではそんなイメージのカットは常にあったりするんですけど…今回、“クレーン”と言うのにドキドキしました」と本音を明かす。それでも「第1話の壮大さ、世界観を表現するのに必要でした」と回顧。国内最高峰の技術と経験が存分に発揮できる環境下で作り上げられた作品に、期待は高まるばかりだ。

 そんな今作は、2018年4月期に二宮主演で放送された同枠「ブラックペアン」の続編で、シーズン1から6年後の世界を描く作品。二宮は、シーズン1で演じた天才的な技術を持つ外科医・渡海征司郎ではなく、人も金をももてあそぶ悪魔な世界的天才外科医・天城雪彦を演じる。物語は、「オーストラリア・ゴールドコーストで開かれる学会」から幕を開ける。舞台となる同地では過去最大規模のドラマロケとなった。

 西浦氏は「海外でのカジノのシーンは、見ごたえ抜群です。外国の方のエキストラも大勢いて…その映像は、“THE・日曜劇場!”って感じですね」と手ごたえを語る。

 フジテレビの看板枠「月9」、スケールの大きなヒット作を生み続けるTBS「日曜劇場」。日本のドラマ界を代表する2枠を任された演出家は「日曜劇場という、どの局も含めた上での地上波を代表する枠として、“テレビはここまでやるんだぞ”というのをちゃんと見せるということが、今とても大事な時期かなと思う」と確信している。

 「僕自身もドラマに育てられた人間なので、その光を失ってほしくないし、そこの火は消したくない。やっぱりエンターテインメントの力みたいなものをちゃんと地上波で見せるというのは大事だなと思っていて…。それで、心おきなく特殊な機材を発注しました。自分も見て、“おーっ”と思える感じを大切にしたいと思いました」。

 ユーモアをまじえながらも、まなざしは真剣。西浦氏の挑戦が、日本ドラマ界の“引き上げ”に一石を投じることを期待している。

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