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杉浦悠太 プロ初Vがメジャー制覇 完全Vで池田勇太の16戦更新 大会史上最速12戦目

スポニチアネックス / 2024年7月8日 4時45分

<日本プロ選手権>関係者からウオーターシャワーで祝福される杉浦悠太(撮影・井垣 忠夫)

 ◇男子ゴルフツアー日本プロ選手権 最終日(2024年7月7日 岐阜県 富士カントリー可児C志野=7201ヤード、パー72)

 2打差単独首位から出たツアー本格参戦1年目の杉浦悠太(22=フリー)が3バーディー、3ボギーの72にまとめ、通算18アンダーでプロ初優勝をメジャー制覇で飾った。日大時代の昨年11月ダンロップ・フェニックスでのアマチュアVに続く通算2勝目。4日間首位を守る完全優勝で、プロ転向後12戦目での勝利は大会史上最速記録となった。蝉川泰果(23=アース製薬)と稲森佑貴(29=国際スポーツ振興協会)が通算17アンダーの2位に続いた。

 岐阜の太陽が照りつけた気温35度超えの灼熱(しゃくねつ)の決戦を制した杉浦は、選手仲間からの祝福のウオーターシャワーを気持ち良さそうに浴びた。昨年のアマチュア優勝から8カ月。日本プロゴルファーNo・1を決める舞台でつかんだプロ初勝利だ。

 「本当に暑くてプレッシャーもある中、苦しく長い一日だった。大きな一勝。優勝できてうれしいし、メジャーっていうのがさらにうれしいです」

 2打差首位で出た最終日は1歳上の蝉川との一騎打ちの様相だった。最大の試練は最終18番パー4で訪れる。第1打がバンカーにつかまり3オンならず。それでもグリーン手前から難易度の高いアプローチでパターを選択する冷静さが光った。12ヤードを寄せきってボギーに収めて初出場で完全Vだ。杉浦は、3位に入った22年の日本オープンを思い返す。アマ優勝を果たした蝉川のプレーぶりに「この人には勝てない」と感じた21歳が、2年後に同じメジャーの舞台で1打差を競り勝った。

 今年3月に日大を卒業し、愛知の実家に戻った。ツアーで全国を転戦する身で、家にいる時間は短い。それでも、父・博倫さん(50)が幼少期に庭に作ってくれた“鳥かご”と呼ばれる打撃ケージで、移動日にも打ちこむ姿があった。博倫さんは「感覚をなくしたくないんだろうと思います」と明かす。わずかな時間でも、コツコツと練習を重ねる実直な青年。だから勝利をつかむことができたし、地元・愛知から「世界へ」「目指せ賞金王」などと書かれたうちわやのぼりを持った応援団が多く駆け付けた。

 この勝利で5年シードを獲得し、賞金ランクも2位に浮上した。「賞金王を目指して頑張る」と力強く宣言。22歳の座右の銘は「自分ならできる」だ。

 ≪初出場Vは日本勢2人目≫プロ転向12試合目での大会制覇は、詳細な記録の残る85年以降では最速。09年の池田勇太の16試合を更新した。大会初出場優勝は、同じく09年池田勇太以来の日本勢2人目。また22歳299日での大会Vは73年ツアー制度施行後、年少3番目となった。大会で完全優勝を達成したのは史上9人目(10例目)。

 【杉浦 悠太(すぎうら・ゆうた)】☆生まれとサイズ 2001年(平13)9月12日生まれ、愛知県出身の22歳。1メートル72、74キロ。

 ☆経歴 4歳から父・博倫さんの影響でゴルフを始める。福井工大福井―日大。

 ☆憧れの選手 石川遼。小学生の時に「何度も優勝する姿を見て格好いいなと思った」のがプロを目指すきっかけに。

 ☆主な実績 18年日本ジュニア優勝。昨年11月のダンロップ・フェニックスで史上7人目のアマチュア優勝。直後の優勝スピーチでプロ転向を宣言した。

 ☆日本プロ選手権 日大の先輩、堀川未来夢の優勝した22年大会を現地で観戦。「かっこよかった。その試合でこんなに早く勝てるとは」

 ☆武器と飛距離 得意クラブはウエッジ。今季平均飛距離は296ヤード。

 ☆愛車 今年4月に納車されたトヨタ・アルファードの白。

 ☆趣味 野球観戦で中日ファン。

 ☆好きな食べ物 焼き肉。

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