SHIGEKIX プレッシャー「楽しみ」 ブレイキン五輪代表都内でトークイベント

ブレイキン・半井重幸（ダンサー名SHIGEKIX）

　パリ五輪日本代表選手団の旗手を務めるブレイキン男子の半井重幸（22＝ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険）が7日、都内でトークイベントに出席し、重圧と向き合う覚悟を口にした。国際大会で数々のタイトルを手にしてきたが、五輪は未知の世界。「これだけ大規模な大会になると直前にとんでもないプレッシャーが押し寄せると思うが、プレッシャーが必ずしも悪いとは思わない。乗り越えた先に見える景色がある。楽しみ」と視線を上げた。

　日本オリンピック委員会は今大会から日本選手団の主将を廃止。重圧やイベント参加などの負担を考慮した決定だったが、5日の壮行会、結団式では旗手が“顔”となり、負担の先が変わっただけの感は否めない。SHIGEKIXはともに旗手を務めるフェンシング女子で2大会連続出場の江村美咲（25＝立飛ホールディングス）から「五輪の雰囲気を楽しんだ方がいい」と助言を受けており「一番の目標は練習の成果を発揮すること。結果を意識すると成果が出ない。成果を求めた先に結果がついてくる」と力を込めた。

　≪AMI「全力で倒す」≫女子の湯浅亜実（25＝AMI）は大舞台を楽しむことを誓った。ブレイキンの五輪採用決定後は重圧のかかる大会が続き「プレッシャーに耐えられず、ダンスがつまらなくなった」と前向きになれなかった。ベスト16で敗退した昨年9月の世界選手権後は本気で引退も考えたが、周囲の支えもあり踏みとどまった。気持ちを切り替えて臨んだ5、6月の五輪予選シリーズで出場権を獲得。今は重圧から解き放たれており「五輪を全力で楽しみたい。たくさん踊れるように目の前の相手を全力で倒したい」と語った。