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甲子園16回出場の柳川がシード校にコールド勝ち 父、兄と同じ背番「4」一田が2安打3打点

スポニチアネックス / 2024年7月8日 5時31分

<柳川・糸島>3回に2点二塁打を放った柳川の一田(撮影・杉浦 友樹)

 ◇第106回全国高校野球 福岡大会3回戦 柳川9―1糸島(2024年7月7日 小郡)

 福岡大会は3回戦13試合が行われた。春夏合わせて16度の甲子園出場を誇る柳川は、シード校の糸島を9―1の7回コールドで破った。9番の一田直樹内野手(3年)が2回にスクイズを決め、4回に2点二塁打を放つなど2安打3打点と活躍した。父の邦夫さんは同校OBで91年夏の甲子園で8強入りした元球児。背番号「4」を引き継ぎ、同校の05年夏以来となる甲子園出場を目指す。

 白地に黒文字で「柳川」と縦に書かれた伝統のユニホームは泥だらけだった。9番打者ながら2安打3打点と躍動した一田は「たまたまだと思います」と謙虚に喜んだ。1メートル66の小兵がシード撃破の立役者になった。

 まずは小技。2回に2―1と逆転し、なおも1死三塁の好機で外角高めのボールに食らいつきスクイズを決めた。「サインなので必死だった」。一挙6点を挙げた3回には1死満塁でシャープに振り抜き中越えの2点二塁打。前日6日の打撃練習で「コーチや後輩に投げてもらったおかげ」と感謝した。5回にバント安打を決めた際には、一塁にヘッドスライディングをするなどハッスルした。

 背番号は4。その重みは誰よりも知っている。父の邦夫さんは同校OBで91年夏の甲子園に出場して8強入りに貢献。不動の1番として全試合安打を放つなど20打数7安打で打率・350の好成績を残した。兄の瑞貴さんも同校OBで県大会8強。2人はともに背番号4だった。「自分も4番をつけたい」と福岡県那珂川市から柳川へ進んだ。観戦した邦夫さんは「甲子園の優勝を目指さないと甲子園に出れんよ」と鼓舞したと話し、「抜いてほしいですね」とエールを送った。

 この夏に懸ける理由がもう一つある。帽子のつばには「大空と共に」と記している。小学校の頃から親交があり、寮で同部屋の山田大空さん(2年)が病気のため入院しているという。「野球したくてもできない。一緒にやりたい」という思いを込めている。

 柳川は春夏合わせて16度の甲子園出場があるが、05年夏を最後に遠ざかっている。「一戦必勝で父の記録を超えたい」と一田。背番号4が19年ぶりの聖地への道を切り開く。 (杉浦 友樹)

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