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滝川がコールド発進 プロ注目の“秀才軍団”主将、中村俊瑛が満塁一掃打!!

スポニチアネックス / 2024年7月8日 5時31分

滝川の中村俊瑛主将(撮影・千田 篤史)

 ◇第106回全国高校野球 兵庫大会1回戦 滝川9―0神戸商(2024年7月7日 豊岡)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が7日、各地で行われた。兵庫では春夏合わせて19度の甲子園出場を誇る滝川が、神戸商を9―0の7回コールドで下して初戦突破。プロ注目で「4番・遊撃」の中村俊瑛内野手(3年)が1安打3打点の活躍でけん引した。

 偏差値65を誇る進学校・滝川にプロ注目の大型遊撃手がいる。主将も務める中村だ。5点リードの6回1死満塁で右越え三塁打を放ち、試合を決定づける3点を加えた。前の3打席は凡退しており汚名返上の一打だった。「チャンスで4番が決めることができて良かった。次は初回から打てるようにしないと神戸国際大付には勝てない」。笑顔の中に強い決意をにじませた。

 この場面で、近藤洋輔監督は「4番が打たな、点が入らんぞ!!」とベンチから大声で活を入れていたという。「選手には“うれしい野球”をやろうと言っています。勝ってうれしい、打ってうれしい」という指導方針。期待に応えた中村も「野球を始めた時は単純に楽しかった。最後の高校野球、ミスしても凡退しても笑顔でいたい」とポジティブ思考で夏に挑んでいる。

 プロの世界に飛び込むか進学するかは思案中。滝川では「ミライ探究コース」で学び10教科を超える定期試験の総合点で「ずっと1位」(中村)を続けている秀才だ。苦手科目はなく、通知表は1年生から「オール5」。文武両道を貫く中で、最後の夏は野球に専念する。

 初戦の試合会場は自校から遠い豊岡市だったため、チームは前泊。そこで中村は全員を集めて歌うことにした。「団結力を高めるために『島人(しまんちゅ)ぬ宝』を歌いました」。大切なものがきっとここにあるはず――と思いを込めて。

 2回戦のシード校・神戸国際大付戦は「第一関門」と中村。1980年の第62回大会から43年遠ざかっている兵庫の頂点を勝ち取る。 (千田 篤史)

 ◇中村 俊瑛(なかむら・しゅんえい)2006年(平18)8月3日生まれ、兵庫県加古川市出身の17歳。加古川小2年時に神戸トレジャーズで野球を始める。加古川中では高砂宝殿ボーイズに所属。滝川では1年夏から背番号8でベンチ入りし、レギュラーで出場。50メートル走は6秒0。1メートル80、82キロ、右投げ左打ち。

 《近年の文武両道選手》

 ☆根尾昂(大阪桐蔭→中日)18年ドラフト1位。高校時代の学業成績は部内断トツで西谷浩一監督から「根尾さん」と呼ばれた。寮には父・浩さんから2カ月に一度、20冊程度の本が届いた。

 ☆福谷浩司(慶大→中日)12年ドラフト1位。大学では理工学部。10時間近く研究室にこもって研究に没頭する日もあった。12年12月には横浜市内で開かれた学会に出席し「投球動作における球の出所の見づらさの定量化」の論文を発表。

 ☆田中英祐(京大→ロッテ)14年ドラフト2位。大学では工学部で学び、卒論テーマは「SFA(表面力測定装置)における水和構造の逆計算理論」。新人合同自主トレや春季キャンプにもパソコンを持ち込んだ。

 ☆宮台康平(東大→日本ハム、ヤクルト)17年ドラフト7位。東大の中でも文系最難関といわれる法学部出身初のプロ野球選手。

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