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七夕の悪夢 井岡一翔 まさかの完敗 35歳3カ月 進退は白紙「考えようがない」

スポニチアネックス / 2024年7月8日 4時47分

11回、マルティネス(左)のパンチを浴びる井岡(撮影・島崎忠彦)

 WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35=志成)がIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との2団体王座統一戦に0―3の判定で敗れ、12年6月のミニマム級以来のベルト統一を逃した。3団体統一戦を見据えていたが、18年大みそか以来、6年ぶり3敗目で2度目の防衛に失敗。国内最年長となる35歳3カ月での統一王者、現役世界最多の世界戦通算23勝はならなかった。キャリア終盤で手痛い黒星を喫し、今後については明言を避けた。

 新たな統一王者マルティネスの名がアナウンスされると、井岡は両手で顔を覆いぼうぜんと立ち尽くした。進退を懸ける覚悟で臨んだ七夕決戦で0―3の判定負け。「王座統一するためにやってきた。結果としては悔しいが、やり抜いた気持ちが強い。それに尽きる」。左まぶたを大きく腫らしながら、すがすがしい表情で激戦を振り返った。

 開始早々から全開でパンチを振る相手に苦戦。左右の強打を浴び、鉄壁のディフェンスを誇る井岡の顔が何度もはね上がった。中盤はダッキングでかわして攻勢をしのぐ場面もあったが、最終12回になっても相手の勢いは衰えず。ジャッジ1人が相手にフルマークをつける完敗となった。「毎ラウンド全身全霊で戦った。判定まで考えず倒すつもりだった。勝ったか負けたかは考えていなかった」。新統一王者の強さを認めながら敗戦を受け入れた。

 引き分けで王座統一に失敗した22年フランコ戦の失態を繰り返さないためにも「最後になるかもしれない」と悲壮な覚悟で臨んだ一戦だったが再び悪夢に襲われた。WBC新王者ジェシー・ロドリゲス(米国)との3団体統一戦実現が遠のく痛恨の黒星。「今はタイトルも持っていないし、考えていたことが白紙となった。考えようがない」と今後について明言しなかったが、本紙取材には「負けたら引退、という甘い考えは全くない」とも明かしていた。

 「井岡が望むなら」とダイレクトリマッチを歓迎したマルティネスに対し、「じゃあすぐに、という気持ちにはなれない」と本音も。「この事実を受け入れるとともに、全力で生き抜いた自分自身に満足したい。そのバランスをしっかり考えて今後のことは考える。今はもうゆっくりしたい」。キャリア最終章での1敗、井岡の今後に注目が集まる。

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