TBS「西園寺さんは家事をしない」P語る（2）主演の松本若菜は火ドラ枠に新しい風を吹かせる

豊かな表情が魅力的な松本若菜

　女優の松本若菜（40）が主演するTBSドラマ「西園寺さんは家事をしない」（火曜後10・00）が9日に始まる。デビュー18年目でゴールデン・プライム帯で初の連ドラ主演で、仕事はできるも家事を一切しない38歳の独身女性役。

　プロデューサーの岩崎愛奈氏は同局の火曜ドラマ枠を「主人公女性には20代からアラサーが多く、王道ラブコメが多い」と説明。そこに「新しい風を吹かせてみたかった」といい、より大人が主人公で恋が主軸にない物語に挑戦。そこで、真っ先に浮かんだ主演候補が松本だった。

　松本とは20年に「私の家政夫ナギサさん」で初仕事。当時の印象は「美しく凜（りん）とした雰囲気なのに、お話しすると表情豊かでとてもおちゃめ」。今作はコメディー要素が強く、チャーミングな主人公像で「まさにピッタリ。備え持つ豊かな表情がそのままドラマの魅力になります」と笑顔を見せた。コミカルな場面での全力の振り切った演技は、「やり過ぎ」と監督から注意が入ることもあるほどだ。

　これまで多様な役を務めてきた松本に対し、岩崎さんは「新しい若菜さんを見たいし、届けたい。若菜さんが“代表作”って胸を張れるよう頑張りたい」と言葉に力を込めた。（続く）