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鳥越裕介氏 ソフトバンク独走は他球団と“当たり前の積み重ね”の差

スポニチアネックス / 2024年7月9日 6時3分

一塁ベース後方のカバーに走るルーキー広瀬

 【鳥越裕介 かぼす論】ソフトバンクが独走している。気になっているのは相手チームの“どうぞ”で勝つ試合が多いことだ。そこには必ずと言っていいほどミスがからんでいる。

 勝負どころで当たり前のことができていない。普通にゲッツーを取れるプレーを簡単にミスしたり、バントしただけで投手が一塁に悪送球をしてみたり、無駄な四球もある。プロ野球としてはあるまじきプレーが目立っている。プロはお客さんに見てもらうもの。そういうところから、しっかりとやらなければレベルの高い試合をお見せすることはできないと思う。

 逆に言えば、そういうものが一番少ないのがホークスだろう。それがこの大きな差になっている。もちろん、前提としては投手の踏ん張りや勝負どころのバッターの頑張りもある。そこにしっかりした守備。チーム全体としてうまくいっている。

 全力疾走はもちろんのことだが、12球団を見渡しても、ワンバウンドの球を振って三振した後、ホークスの選手はしっかりと一塁に走る。解説をしていても放送席に「オッケー」と大きな声が聞こえてくるのはホークスの守備。相手チームでそういう声が聞こえたことは、ほとんどない。そういう当たり前のことがしっかりとできていると思う。

 移籍をしてきた山川にしても近藤にしても、西武や日本ハム時代と比べてフライを打ち上げてもきちんと走っている。ドラフト3位ルーキーの二塁手・広瀬はサードゴロ、ショートゴロの一塁ベース後ろのカバリングは12球団でも一番いいんじゃないかと思うほど、できている。ホークスでは当たり前のことが、新加入してくる選手にとっても当たり前になっている。勝ち続けるチームをつくり上げていくには非常に大切なことだと思う。

 いい勝ち方が多い半面、最近、接戦が少ない。細かいバントなどのサインも出ていない。折り返しを過ぎ、苦しい時期も来るだろう。選手たちは後半に向けてはベンチの出すサインに一発で応えられるように準備をしておく必要がある。接戦を想定し、バント練習などの細かいプレーの確認も怠らずに取り組んでほしい。

 最後に最近、さみしいのは甲斐キャノンがあまり発動していないこと。拓也、頑張れ。 (野球解説者)

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