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河村勇輝 NBA挑戦へ「小柄な僕に複数のオファーがあり驚いた」グリズリーズとエキシビット10契約合意

スポニチアネックス / 2024年7月9日 15時33分

<横浜BC・河村 会見>NBAメンフィス・グリズリーズとの契約について会見する河村 (撮影・村上 大輔)

 バスケットボール男子日本代表の河村勇輝(23=横浜BC)が9日、神奈川県内で会見を開き、NBAのグリズリーズと新シーズン開幕前のキャンプに参加するための「エキシビット10」契約を結ぶことに合意したことついて語った。

 冒頭で横浜BCの白井英介GMが改めて、河村がグリズリーズと「エキシビット10」契約の合意に至ったことを報告。そしてクラブとして「離脱は非常に難しいことだが、一方で、富永選手と違ってBリーグで活躍する河村選手がNBAの目に留まったことは、非常に意義深いことであると考えている」と語った。

 かねて海外挑戦への強い意欲を示していた日本が誇る司令塔は、マイクを両手で握り締めながら「夢の実現のために全面的にご協力、ご理解していただいた球団の皆さんに改めて御礼申し上げます。必ず、全力で日々精進していきたいと思います」「NBAのコートに立つことが一番の目標です」と語った。そして複数のオファーがあった中でグリズリーズを選んだと語り「小柄な僕にこのような、複数のオファーをいただいたことが何よりうれしいことでしたし、驚きました」と率直な思いを語った。

 そしてグリズリーズのオファーを受けた決め手については「まずは一番熱意を感じました。また昨シーズン、ジェイコブ・ギルヤード選手…僕のような体格の選手がツーウエーでプレーされていたんですけど、“そのような選手になってほしい”と具体的な話があり、凄くビジョンが見えたからです」としっかりとした口調で明かした。

 1メートル72。もしかしたらNBAで一番身長の小さな選手となるかもしれないが、夢のスタートラインに立った今のゴールは「NBAのコートに立つこと。そのために覚悟を持って立ち向かう。より一層の努力をし、日々精進していければいいなと思っています」と力強く宣言した。

 9月の契約締結後に渡米予定で、キャンプに参加し10月に開幕するNBA新シーズンでの本契約を目指す。

 エキシビット10は最低年俸、無保証の契約。ステップアップとなるツーウエー契約はクラブが最大3人しか締結できない狭き門で、キャンプでの猛アピールが必要となる。契約解除された場合も下部Gリーグでプレーする道があるが、年俸は1000万円以下が一般的。横浜BCに所属した昨季の推定1億円超から10分の1以下となる可能性が高い。

 河村がNBA選手になれば、ポイントガードとしては憧れの田臥勇太(現宇都宮)に続く2人目の快挙となる。

 ◇河村 勇輝(かわむら・ゆうき)2001年(平13)5月2日生まれ、山口県出身の23歳。福岡第一高時代に全国選手権2連覇を含む4度日本一を達成。20年1月に特別指定選手としてBリーグ三遠に加わり、当時のB1最年少出場記録、最年少得点記録を更新した。同年4月に東海大に進学。横浜BCでの特別指定選手を経て、22~23年にプロ契約。同シーズンにMVP、新人賞を獲得。23~24年はアシスト王。1メートル72、75キロ。ポジションはポイントガード。

 ▽エキシビット10契約 17年に導入された最低年俸、無保証の契約。クラブはシーズン開幕までにNBAと下部Gリーグチームを一定期間行き来できるツーウエー契約に切り替えることができる。契約解除された場合も契約クラブの傘下のGリーグチームと契約が可能。19年に馬場雄大がマーベリックスと、20年に渡辺雄太がラプターズと同様の契約を結んだ例があり、渡辺はツーウエー契約を勝ち取った。

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