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河村勇輝 NBAへ強い「覚悟」示した35分「歯が立たないこともあると思います。それでいいと思います」

スポニチアネックス / 2024年7月9日 17時2分

マイクを両手で握りしめ質問に答える河村(左)と、同席した白井GM (撮影・村上 大輔)

 バスケットボール男子日本代表の河村勇輝(23=横浜BC)が9日、神奈川県内で会見を開き、NBAのグリズリーズと新シーズン開幕前のキャンプに参加するための「エキシビット10」契約を結ぶことに合意したことついて決意を語った。

 マイクを両手で握り締めながら決意を語る河村の目は、強い覚悟をにじませていた。「NBAのコートに立つことが一番の目標です」。簡単なことでないことは、自分自身が一番分かっている。

 田臥、富樫、渡辺…過去の挑戦者たちも皆、NBAの光と影と闘ってきた。河村は今回の挑戦について「必ず自分がどうしたらいいか分からなくなる時期が来ると思います。それも分かった上で行くチャレンジ。その壁…言語もありますし、文化もありますし…自分の実力がまったく歯が立たないこともあると思います。それでいいと思います。それが僕にとって必ず力になって、今後のバスケットキャリアにおいて必ず必要になると僕は信じているので」と力強く語った。

 パリ五輪をこれからともに戦い、背中を追い続けてきた富樫からは「アメリカは急にいろいろなことが起きてしまうリーグだ。自分がいい(状態)と思っていても、次の日にはカットされたりトレードされたり…」といった話を聞いたという。そんな困難や激しい変化も含めて、激しい競争が当たり前のNBA。「どんな困難にも立ち向かう自信はあります。それも含めて僕にとってはバスケットボールの素晴らしい財産になると思ってます」。

 同じタイミングで最高峰の舞台に挑戦する同世代の“盟友”富永とは「絶対頑張ろうと…必ず同じ(NBAの)コートに立ってユニホームを交換したいな」と少し照れながら誓い合ったことを明かした河村。

 「バスケットボールのスキルだけでなく、この挑戦が人としても成長できると信じているんで」

 日本が誇る「小柄」な23歳の、並々ならぬ覚悟がひしひしと伝わる35分間の会見だった。

 ◇河村 勇輝(かわむら・ゆうき)2001年(平13)5月2日生まれ、山口県出身の23歳。福岡第一高時代に全国選手権2連覇を含む4度日本一を達成。20年1月に特別指定選手としてBリーグ三遠に加わり、当時のB1最年少出場記録、最年少得点記録を更新した。同年4月に東海大に進学。横浜BCでの特別指定選手を経て、22~23年にプロ契約。同シーズンにMVP、新人賞を獲得。23~24年はアシスト王。1メートル72、75キロ。ポジションはポイントガード。

 ▽エキシビット10契約 17年に導入された最低年俸、無保証の契約。クラブはシーズン開幕までにNBAと下部Gリーグチームを一定期間行き来できるツーウエー契約に切り替えることができる。契約解除された場合も契約クラブの傘下のGリーグチームと契約が可能。19年に馬場雄大がマーベリックスと、20年に渡辺雄太がラプターズと同様の契約を結んだ例があり、渡辺はツーウエー契約を勝ち取った。

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