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ソフトバンク・中村晃 「6番」は任せろ! 先発で今季初のマルチ、17年目で通算200二塁打も記録

スポニチアネックス / 2024年7月10日 5時2分

<オ・ソ>5回、ソフトバンク・中村晃は中前打(撮影・井垣 忠夫)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク0ー3オリックス(2024年7月9日 京セラD)

 ソフトバンクの中村晃外野手(34)が9日、オリックス戦に「6番・一塁」でスタメン出場し、通算200二塁打を含む今季先発初のマルチ安打で起用に応えた。7月3度目の零封負けを喫した打線の課題は小久保監督も公言するように、マークが厳しい近藤の後を打つ「6番問題」がある。17年目を迎え、ベンチを温めることの多くなったベテランが、その課題に答えを出そうとしている。

 夏本番を前に、いいピースとしてはまっている。「6番・一塁」の中村晃がじめじめした7月上旬の打線の中で振れている。連敗を3で止めた7日楽天戦に続き2試合連続スタメン出場。全4安打のうち、半分の2安打をひと振りで放った。

 「いや、もう、初球から思い切っていこうとしました」

 敗れただけに言葉数は少ない。ただ打席では選球眼抜群で今季先発出場では初のマルチ安打とした。まずは一塁守備で勢いを付けた。初回先頭で福田の強烈なゴロを倒れ込んで好捕し、有原に転送。堅守で魅せた後、1打席目でオリックス左腕田嶋を攻略した。

 1点を追う2回2死、初球直球を見逃した後の2球目直球を振り抜くと打球は左中間を抜ける二塁打。チーム初安打は17年目での通算200二塁打となった。「ありがとうございます。分からないですけど、増やそうと思って頑張るしかない」と淡々としていた。

 0―2の5回先頭では2球見逃した後の3球目ツーシームに反応し中前打。小久保ホークスが掲げる好球必打を実践した。同じ「6番」だった7日の楽天戦は2点を追う6回2死一、二塁でファーストストライクを右前適時打し、2四球を選ぶなど3出塁。この日で4番山川が3試合連続無安打と不振、マークが激しくなる5番の近藤は7月6試合で1安打と停滞する。小久保監督も打線のカギと語る「6番」に座る34歳は一塁、外野も守れる。この夏、攻守のキーマンとなりそうだ。

 田嶋で7戦連続、相手先発が左腕となった。この間は3勝4敗と苦戦している中、きょう10日のオリックス先発も左腕の宮城。他球団の明確な対策に小久保監督は「明日も(中村)晃でいこうかなと。まだ決まってないですけど」と示唆。開幕からベンチを温め続けた男が、居場所を見つけようとしている。

 チームは、2カード連続でカード初戦を落とした。指揮官はあえて若鷹の奮起を促した。「今は今年で一番チーム状態が悪い。こういうときは自分が何をするべきかということをやるしかないんですよ。選手は自分がやるべきことをやる」。己の仕事に徹する中村晃は、まさに手本だ。(井上 満夫)

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