力投のオリ・田嶋に中嶋監督「“今日の田嶋君は何をするのかな?”と、いつも思っていますけど」

＜オ・ソ＞ヒーローのオリックス・田嶋（右）と森はガッツポーズ（撮影・井垣　忠夫）

　◇パ・リーグ　オリックス3ー0ソフトバンク（2024年7月9日　京セラD）

　オリックス・田嶋が人生初?　のワインドアップで鷹を狩った。「試合前にたまたま見つかった」新フォームで7回3安打無失点。難敵・有原に投げ勝っての4勝目で、チームを4連勝に導いた。

　「試合前のピッチングでいろいろやっていたら、たまたま見つかったんで。“ちょっとこれでいってみようかな”ぐらいの感じで。（振りかぶった経験は）記憶にないっす」

　今まではセットポジションやノーワインドアップで投げていたが「キャッチボールの時にワインドアップで投げたらリズムよく投げられた。体の連動性が出ていたので、“ぶっつけ”だけど、いってみようかなと」と決意したという。立ち上がりからいつも以上に力のある直球に変化球をちりばめ、7回を95球で危なげなく終えた。

　中嶋監督は力投を評価しながら「“今日の田嶋君は何をするのかな?”と、いつも思っていますけど」と苦笑い。それでも、独特の感性を持つ左腕は「別に、これという投球フォームが僕にはないので」と涼しい顔だった。（山添　晴治）